なおこの就活道場 略歴

2014年05月12日

【切実!】よく知らない会社のES、志望理由どうしよう (第18回)

ESを書くっきゃないのは分かっているけど……

 みなさんこんにちは。
 はじめに「なおこの就活道場」に登場する3人の状況をお知らせします。みのるは、銀行や保険、製薬などの企業から内々定をいくつも得ました。しかし第1志望の企業の内定はかなわず、「自分で納得できるまで就活を続ける」と決意。秋の採用試験を受けるための準備を始めました。とうまは、「新聞社で広告の仕事がしたい」という望み通りに全国紙の新聞社から内定を得て就活を終えました。りかは、なかなか面接が進まず、まだ内定はなし。駒が少なくなって新たにエントリーしています。

 皆さんも就活を終えた人、新たな目標を見つけ準備を始めた人、就活を続けている人……今の時期はそれぞれ状況が違うと思います。
 今回は、第一志望群の企業から内定を得ることができず、新たにエントリーしなければならない人に向けてお話ししたいと思います。

 大手の採用活動がほぼ終わり、エントリーを受け付ける企業が減ってきている時期です。まだ選考を受けられる企業の中から興味のあるところを選んでエントリーしていると思いますが、困るのが志望理由です。もともと行きたいと思っていなかった企業なので思いつかないなど、ESが書けないからと簡単にあきらめていませんか。どんな企業でも「とりあえずのES」が書けるテクニックを一例だけ紹介します。

 次の3ステップで「志望理由」にしていきます。
 1.企業、商品、サービスについて知らなかった、興味がなかった
 学生にはあまりなじみのない、例えば「半導体をつくるための小さな電子部品を扱う商社」のような場合、「前から興味がありました」と書いても「本当」っぽくありません。正直に「知らなかった」と書いてみてはいかがでしょう。

 2.就活を通して出会い、調べるうちに興味をもった
 知らなかった企業や商品、サービスに対して、どこにどう興味をもったのか、どういうことを調べたのか、その過程で感じた素直な感情や感想などを書き出しましょう。最近、女子学生のESを見ているとよくあるパターンは「御社の○○という理念に共感して……」。誰でも書けるためにぱっとしないように私は思います。自分の経験に基づいて、「なぜそう思うか」をしっかりと書けるなら話は別ですが。また、全体を通して言葉はなるべくなら「ありきたり」でないものを使いたいところです。他に言い変えができないかよく考えてみましょう。

 3.自分の長所をここでこう生かしたい、こう働きたい
 あとは、ほかでも書いているような自己PRや自己実現についての話につなげてしまいましょう。

 ステップの2番目について、もう少し詳しく言いますと、飾った言葉や借りてきたような表現は相手に響きません。どこかで見たことあるような、自分でもすらすらと書ける言葉。借りてきたような表現とはこういう言葉のことです。つたなくても本当に感じたことであれば言葉は届くと思います。面接も同じ。面接で先に進めない学生に共通するのは「自信のなさ」が受け答えに出てしまう点です。ESに書いた素直な感情や感想なら、自信を持って言えると思いますよ。

 「まだショックから立ち直れていない」「そもそもあまり行きたくない会社だから志望理由が書けない」などと言っている間にエントリーの受け付けは終了していきます。一つ一つの企業に向き合って粘り強くエントリーを進めてください。あなたに合う会社はきっとありますよ。

 それではまた。

 なおこ