
■高野さんの社歴
──現部署に来られるまでの、高野さんの社歴を教えてください。
高野 2013年入社で、2016年10月までタンカーグループにいました。ここでは原油タンカーの運航をサポートするオペレーターや、油社様向けの国内営業をメインに担当していました。船のオペレーターは、船の運航や入港に関して行う各種手続きを代行する仕事です。「天気が悪くて予定通り運航できていない」という連絡が船から来ると、「予定が遅くなります」とお客様に伝えるのもオペレーターの仕事です。まさに運輸機関としての仕事で、基本的に多くの新入社員が経験する部署です。
――そのあとは貨物航空事業グループに異動されています。
高野 2016年10月から2020年4月までいました。弊社は船会社ですが、最近まで貨物の航空機を保有・運航している会社を所有しており、本社側でその会社の収支管理や経営方針策定等の統轄業務をしていました。
その後は2021年夏ごろまで、自動車事業統轄グループで配船業務をしていました。配船業務というのはたとえば、世界中を百隻ぐらい運航している自動車船に関して、この船はこちらの航路、この船はこちらの航路に配船するという業務です。その部署で第一子の産休・育休に入り、そのあと復帰したのがバルクエネルギー事業統轄グループです。鉄鉱石や石炭、穀物、木材チップなど梱包されずに運ばれる固形の貨物はドライバルクと呼ばれ、それら貨物を運ぶ船を「ドライバルク船」といいます。バルクエネルギー事業統轄グループはドライバルク船の運航、営業に関わる営業部署や営業会社を統轄している部署です。その後、第二子の産休・育休を取って、2025年4月からこちらの部署に来ました。
──今が5部署目ということですね。「統轄」というのはどういったお仕事なのでしょうか。
高野 社内向けの仕事で、各営業部署が利益を達成しようと行動する中で、本部として今後の見通しや事業拡大、新規事業であればどういった分野に取り組んでいくのかを考える部署です。本部内の経営企画をイメージしていただければと思います。
──今のこのアンモニア燃料船開発チームは希望されたのですか。
高野 長らく営業から離れていたので、「できれば外と接するような部署がいい」「できれば新しいことに取り組んでいる部署に行きたい」と伝えていました。
――結構みなさん、高野さんのように異動はされていくのですか。
そうですね、弊社は3~4年に一度異動があります。