SDGsに貢献する仕事

阪急阪神ホールディングス株式会社

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阪急阪神ホールディングス(阪神タイガース)〈前編〉プロスポーツと脱炭素を融合させる【SDGsに貢献する仕事】

2025年11月05日

 SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」。第29回は、鉄道事業などを展開する阪急阪神ホールディングスのグループ企業である、プロ野球球団・株式会社阪神タイガースが登場します。2025年3月、阪神タイガース2軍の本拠地として開業した日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎を中核とする「ゼロカーボンベースボールパーク」。名前のとおり、脱炭素推進を全面に押し出した施設です。プロスポーツが持つ発信力をSDGsへの取り組みにいかす先駆的な事例として、全国的にも注目を集めている同施設。地域自治体との連携や広報活動など、さまざまな施策を実現している担当者に話を聞きました。(編集長・福井洋平)

【お話をうかがった方のプロフィル】
阪神タイガース 事業本部営業部 日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎副球場長 矢浪峻介(やなみ・しゅんすけ)さん
2012年慶応義塾大学文学部卒業。同年阪神電鉄入社、甲子園事業部に配属。2018年に阪神タイガース広報担当、2024年から現職。

100%、CO₂排出しない電力でまかなう

■ゼロカーボンベースボールパークの特徴
 ――2025年に開業したプロ野球・阪神タイガース2軍本拠地施設「ゼロカーボンベースボールパーク」の責任者をされています。まず、この施設について教えてください。
 阪神電鉄本線大物(だいもつ)駅近くの兵庫県尼崎市・小田南公園を再整備し、2軍本拠地となる日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎や選手たちの練習場、クラブハウスなどを整備して、2025年3月に開業いたしました。
 ゼロカーボンベースボールパークは施設自体が環境省の「ZEB認証」を受けています。要は通常の施設よりもエネルギーの消費量を減らした、省エネでエコな施設です。野球施設としては日本で初めてスタジアムが「ZEB Oriented」認証、室内練習場と寮が「Nearly ZEB認証」を受けています。タイガースはこれまで本拠地の甲子園球場などで、どちらかといえばソフト面で脱炭素への取り組みを続けてきたのですが、ゼロカーボンベースボールパークはハード面、つまり施設自体が環境に配慮しているのが大きな特長です。野球施設としては当然、初めてです。
 太陽光パネルが球場バックスクリーンの裏に約300枚、室内練習場と寮の上に約1100枚あり、合計約1400枚の太陽パネルによって、このスタジアムで1年間に使用する電力の約80%をまかなっています。残りの20%は尼崎市内にあるクリーンセンターの廃棄物発電から生まれるCO₂排出ゼロのクリーンエネルギーを使うことで、100%CO₂を排出することなくこのパーク全体の電力をまかなえる仕組みになっています。

 ──発電した電力量を球場前のパネルで表示していますね。
 はい。太陽光発電の効果を見える化しています。年間約73万kWhの発電を計画していて、10月末現在72万kWh弱ぐらいですので、まもなく達成します。

 ──太陽光発電の運用は難しいのですか?
 蓄電できる量に限界があり、発電できた全てを効率よく使っているかどうかというのはまだ1年目なので把握できない部分もありますので、電力会社と一緒にエネルギーのマネジメントに取り組んでいるところです。

断熱効果高い素材で室内練習場は日本一涼しく

(写真は阪神電鉄提供)
■球場
 ──球場名になっている「SGL」とは何ですか。
 ネーミングライツを採用いただいている日鉄鋼板さんの製品である、「スーパーガルバリウム鋼板」という素材の名前ですね。家の建築建材などに使われている新しい素材です。それを世の中にアピールしていきたいということもあって、ネーミングライツを採用いただきました。
 SGLを使い、断熱材を間に入れた「サンドイッチパネル」を球場や室内練習場の外壁や屋根に使用しています。断熱効果が高く、空調が効率的につかえるので、省エネが実現できるのです。室内練習場もすごく涼しくなりました。私も12球団の施設を実際に回ったんですが、一軍を含めて日本一広くて涼しいと思います。夏の室内はどうしてもサウナみたいな状況になってしまうところが多い中で、すごく快適な環境で練習ができます。環境配慮の投資をしながら施設をつくることが、快適な練習環境をつくることにもつながりました。

 ――球場ではほかにもエコに対する取り組みをされているのですね。
 雨水を貯水タンクにためて、塩素で濾過をしてグラウンドへの散水やトイレに使用しています。これは、一軍本拠地の甲子園球場でも行ってきた取り組みです。
 また、照明はパナソニックさんの最新のLED照明です。人感センサーでポンと電気がつくので、電気の消し忘れなどを防ぐことができ、電力消費の大部分を占める照明用エネルギーの消費を大幅に削減しています。ナイター照明、施設の照明といったハードの部分もいろいろな企業のお力を借りながら、スタジアムを運営しています。

 ――リサイクルにも取り組んでいます。
 プラスチック類を回収して同じものにリサイクルする、いわゆる「水平リサイクル」に、スポンサー企業と共同で取り組んでいます。ペットボトルはアサヒ飲料さんと、キャップは地元企業の日本山村硝子さんと、ビールなどのプラカップのリサイクルは帝人さんと取り組んでいるところです。甲子園球場にはスポンサードしてくださる企業がたくさんいてくださって、エコに関するノウハウのない私たちはそういったスポンサー企業と協力することで環境への取り組みを続けてきました。帝人さんとは甲子園で回収したプラスチックカップをリサイクルする取り組みを長年続けています。そういったスポンサーと阪神タイガースとの協力が、ゼロカーボンベースボールパークにもつながっています。

 ――ハード面でもソフト面でも環境にアプローチされているのですね。
 ただ施設をつくっただけでは意味がありません。阪神タイガースも知恵をしぼって一緒にスポンサーや尼崎市とイベントなどに取り組み、来てくださるお客様の意識も変えていこうとしています。

二軍施設リニューアルと地域活性化

■尼崎市とのつながり
 ──スポーツ施設とCO₂削減を組み合わせるという新しい取り組みですが、この構想はいつ持ち上がったのですか。
 2018年頃です。そもそもは、阪神タイガースが当時二軍本拠地としていた鳴尾浜球場(兵庫県西宮市)が老朽化していたり、室内練習場が手狭だったりして、ファームの二軍の育成環境をさらにパワーアップするために移転計画が持ち上がったのがきっかけです。
二軍の施設はメインスタジアムのほか、選手が練習できるサブグラウンド、室内練習場、選手寮が必要になります。なかなかそこまでの規模の場所がなく移転先を探している中で、尼崎市から小田南公園への誘致のお声かけをいただきました。

 ──尼崎市はなぜ誘致をしたのでしょうか。
 もともと尼崎市は、市の南部地域を活性化するという大きな目標がありました。尼崎市では、南部地域の人口や生産年齢人口の減少が北部よりも急速に進んでいます。阪神間を代表する商業集積地として発展してきましたが、公害や治安面のマイナスイメージが根強く、尼崎城の開城を契機に観光地域づくりを推進する中で、地域資源の活用、環境・景観の改善が必要となっていました。阪神タイガースは鳴尾浜球場の前は1994年まで尼崎市の浜田球場というところに二軍本拠地を置いており、実現すれば30年以上ぶりに尼崎市にタイガースが帰ってくることになるという話題性もあって、お声がけいただいたのかなと思います。

 ──阪神タイガースと尼崎市にはそういう縁があったのですね。
 阪神タイガース側は二軍の施設を充実、強化したい。尼崎市は南部地域の活性化をしたい。そのニーズが一致したのが構想のスタートです。そして阪神電鉄と尼崎市でどのような施設にしていくか構想を練る中で、ゼロカーボンベースボールパークという環境に特化したコンセプトが出てきました。

甲子園ですでにエコへの取り組み進めていた

(写真は空から見たゼロカーボンベースボールパーク=阪神電鉄提供)
■脱炭素地域
 ──なぜ、このようなコンセプトが生まれたのでしょうか。
 尼崎市は昔に公害問題があったので「公害の町」という環境に対するマイナスイメージを払拭したいという思いがあり、市のイメージアップも含めて環境問題に取り組んできたという経緯があります。また、阪急阪神ホールディングスでは、グループ各社がいろいろな施設を運営する中で、さまざまな脱炭素の取り組みをしています。私はもともと阪神タイガース本拠地の甲子園球場を運営する部署にいましたが、甲子園球場も脱炭素をめざし、リニューアル時に太陽光パネルを設置したり、さきほども触れましたが雨水や井戸水を利用したり、ビールのプラスチックカップをリサイクルして、その素材を外野のフェンスのクッションに使用したりといった「甲子園エコチャレンジ」という取り組みを続けてきました。

 ――そういった歴史があって、この構想につながったのですね。
 そうですね。2022年、環境省が実施する「脱炭素先行地域」の第1回公募に尼崎市と阪神電鉄が選ばれ、2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を等しくすること)を実現するために先行して脱炭素に取り組む地域として「ゼロカーボンベースボールパーク」の整備計画が動き出しました。国からも補助金など積極的な支援を受け、2030年までにCO₂の排出を実質ゼロにしようとしています。

 ─―球場名にもなっている日鉄鋼板さんとも、このタイミングで協業が決まったのですか。
 脱炭素先行地域に採択され、野球施設としては全国で初めてZEB認証を取得することを目指して、整備計画地の隣にある日鉄鋼板さんの高断熱と耐火性能を高レベルで両立させた金属断熱サンドイッチパネルを使用することになりました。それにあたり、技術、素材の提供にくわえて球場のネーミングライツを採用いただき、タイガースとこの地域での活動を応援していただけることとなりました。

 ――現在(2025年9月時点)脱炭素先行地域は90提案が選定されていますが、ゼロカーボンベースボールパークの注目度はどうですか。
 ここは脱炭素先行地域の中では最初に完成し、まさにファーストランナーとして走っている施設なので、環境省からも注目され、期待されていると感じます。プロ野球チームでは福岡ソフトバンクホークスさんも福岡市と一緒にみずほPayPayドームに太陽光パネルを入れるなど脱炭素先行地域としての取り組みをしていますし、スポーツ界での脱炭素に向けた機運が高まっていることを感じています。

阪神タイガースの発信力をエコにつなげる

■スリーエコチェンジ
 ──阪神電鉄としては、なぜ脱炭素という取り組みが実現可能だったと思いますか。
 脱炭素先行地域はこの球場だけでエントリーしたものではなく、阪神電鉄として尼崎市の周辺の駅にも太陽光パネルを設置したり自然光を取り入れたり、阪神バスにゼロカーボンのEVバスを取り入れたり、尼崎市と連携してシェアサイクルを導入したりといった取り組みが含まれています。2025年からは阪神、阪急の全線で使用するすべての電力を実質、CO₂排出量ゼロにする「カーボンニュートラル運行」を関西の鉄道で初めて行っています。阪神の大物駅からゼロカーボンベースボールパークまでの遊歩道に阪神タイガースのマスコットを使ったエコ関連の装飾がありますが、これも阪神電鉄と阪神タイガースが協業した取り組みの1つです。

 ――そのなかで、阪神タイガースはどういう役割を期待されているのですか。
 環境省や尼崎市が我々阪神タイガースに期待していただいているのが、いわゆる行動変容を促すことです。初年度は年間20万人の方にご来場いただくことができました。施設やスタジアムでの取り組みも大事ですが、市民やファンの方が球場に来て、そこで環境に対して「こんなことをしたら地球に優しいんだ」と気づいてもらうきっかけを作ることが私たちの役割です。
 そこで、野球用語にかけて「スリーエコチェンジ」というスローガンを尼崎市と一緒につくりました。「1人3つのエコで未来を変えよう」というスローガンのものと、13のエコに資する取り組みを提案しています。例えば、野菜は電子レンジでチンしてから下ごしらえをする、冷蔵庫にものを入れすぎない、エアコンの温度は28度にするとか、1人3つ、身近なことで環境のためにできることに取り組んで、地球環境に貢献していきましょう、といった具合です。球場の外周や大物駅などでこのパーク専属のマスコット「コラッキー」が発信したり、試合中には選手がビジョンをつかってメッセージを発信したりしています。
■スポーツチームが取り組む意義
 ──スポーツチームの発信力をつかって行動変容につなげる、という取り組みなんですね。
 やっぱりエコと環境はちょっととっつきにくいというか、小難しいテーマになってしまいます。環境省が発信してももちろん効果があると思いますが、自分の好きなチームの選手がユニフォームを着て語りかけてくれると、メッセージの入ってき方が違うと思うんですね。「自分の応援しているチームがそう言うならやってみよう」と思ってくれるかもしれません。それが、我々スポーツチームから発信する意義だと考えています。
 今、尼崎市が市内の小学校で環境の出張授業をしています。シーズン前には平田勝男・阪神二軍監督や、ルーキー今朝丸裕喜選手に尼崎市の方からインタビューをしていただいて、インタビュー動画を学校の授業で流しました。阪神タイガースの選手の姿を見せることで、より授業に集中してもらって理解してもらいやすくなるといいます。今はまだ取り組み1年目ですので、一緒に尼崎市とできることを探っている状況ではありますが、阪神タイガースのブランド力をうまく活用して、我々も協力したいと考えています。平田監督は「野球だけじゃなくて、地域貢献するんだ」と言って子どもたちを大事にして、常にファンサービスもしてくださっています。

独自のマスコット誕生で発信力アップ

(写真=コラッキー/阪神電鉄提供)
■コラッキー誕生のきっかけ
 ──二軍マスコットのコラッキーはいつ誕生したのですか?
 コラッキーは阪神タイガースのマスコット、トラッキーの弟で、ずっと海外にいたのですが球場開業にあわせて帰ってきてもらいました。
 ずっと二軍にいる選手はいません。選手に頼らず、どうやって阪神タイガースがリードしてプロモーションをするか考えていたところ、トラッキーにコラッキーのことを教えてもらいました。僕がトラッキーに「お前、弟おったん? ちょっと呼び戻そうや」と言って帰ってきてもらって、2025年1月12日に入団会見をしました。今やこの球場の一番の人気者は平田監督かコラッキーか、ですね。コラッキーは海外生活が長く、世界各国の環境問題に触れて学んできたので、環境意識も高いんです。帰ってきてくれてよかったなと思います。

 ──コラッキーは大活躍なんですね
 鳴尾浜球場のときは、阪神タイガースの二軍戦は無料入場でした。ここを開業するにあたり有料でチケットを販売し、興業化することになったのです。二軍で有料興業をやるというノウハウが乏しく、福岡ソフトバンクホークスや北海道日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツなどいろいろと勉強させてもらいに行きました。そうすると、ホークスやファイターズにはファーム専属のマスコットキャラクターがいるんですね。マネタイズの部分でいうと、マスコットグッズが売り上げの中で上位を占めているのです。エンタメを提供するという観点だとマスコットは必要不可欠だと感じましたので、「よし、コラッキーに帰ってきてもらおう」と決断しました。
 プロ野球業界はグラウンドではライバルですが、事業部門では知恵をお互いに共有して、アイデアをお互い研究しながらやっています。

 ――二軍の興行化はプロ野球界全体で進んでいるんですか。
 2027年に東京ヤクルトスワローズが茨城県守谷市に新球場、2030年に千葉ロッテマリーンズが千葉県君津市に新球場を開業をする予定です。一軍がスポーツビジネスとしてこの10年ぐらいでかなり活性化されて、野球ファンも増えました。次の段階として二軍の活性化があると思います。阪神タイガースは12球団でナンバーワンの集客ですので、そのトップランナーとしてやっていきたいと思っています。

ゼロから球場運営の仕組みつくる

■球場運営の苦労
 ──球場を建て替えるタイミングで一番大変だったことは。
 このスタジアムは阪神電鉄が建てて、その運営を阪神タイガースがやるというスキームです。球場を運営する側としては安全にお客さんが来場して、帰っていただくための警備、運営、清掃、場内のビジョン演出、アナウンスの調整、チケットを売るための仕組みづくり……と全てゼロから計画をはじめました。チケットはいくらで売るのか、年間の事業目標がある中でプライシングをどうするのか、どういう商品を売るのか、年間70試合の中で13万人を入れるという事業目標を会社から与えられる中で、それを達成するために、どこでどういうイベントをやって、どれぐらいの人に来てもらうのか。球場の運営側としてゼロから全てをつくるのが私のミッションだったので、そこがとにかく大変でした。
 実際、まずは新しい施設を知ってもらわないと来ていただけません。私は阪神タイガースの広報をやってきたので阪神タイガースならではの発信力は強みであると認識していましたが、本当に興業として試合をやっていくための準備は大変でした。3月1日にこけら落としをしたんですが、観客を入れて、試合をして、帰っていただくという甲子園では当たり前のことをゼロからつくることがどれだけ大変かということを身にしみて感じました。ものすごくいい経験をさせてもらい、スポーツビジネスをやっているな、と実感しました。

 ──矢浪さんが一番苦労されたポイントは何でしたか。
 年間でのイベントづくりですね。70試合あって、甲子園はありがたいことに完売、全試合が満席ですが、ここはまだまだ余裕があります。
 チケット代もある程度の値段に設定したので、その価値に見合うエンターテインメントを提供しなければいけないというミッションがありました。週末に試合を見に来てもらうだけではなくて、外でイベントをやったり、来場者プレゼントを企画したりしました。試合後には野球教室を開催することもあります。
■イベント
 ──手応えのあったイベントは何ですか?
 タイガースは2025年、球団創設90周年という節目の年でした。90周年に関わる歴史的なイベントができないかと考え、阪神タイガースは実は昔、「阪神ジャガーズ」という二軍のチームが2年間戦っていた歴史があることから、ジャガーズのユニフォームを復刻して試合を行いました。「そんなのがあったんだ」と言うファンの方も多かったですし、平田監督も「知らんかった」と言っていましたね。ジャガーズのユニフォームにちなんだ来場者プレゼントもしまして、来年以降も2軍ならではの企画として続けていきたいと思っています。

 ──野球教室もされているのですね。
 タイガースには野球振興室があり、競技人口が減少する中で、野球人口や裾野の拡大に球団として取り組んでいます。一軍に比べて二軍は地元の方が近い距離でタイガースを見られます。そういうところで野球教室などを通じ子どもと触れ合いの時間や機会をつくっていきたいと考え、チームにも理解と協力をいただきました。野球教室は試合後に選手と、100人ぐらいの子どもたちが参加します。グラウンドでこのような野球イベントをするのは、年に3回ぐらいです。

(11月12日公開の後編に続く)

(インタビュー写真・MIKIKO)

SDGsでメッセージ!

 阪急阪神ホールディングスの「安心・快適」そして「夢・感動」を届けるという経営理念のもと、私は阪神タイガースの一員として、スポーツ、野球を通じた事業を展開しておりますが、ほかにも鉄道事業を中心とした都市交通事業や、不動産事業、ホテル事業など、さまざまな事業を展開して「夢・感動」を届けています。久しぶりに同期で会うと、それだけで異業種交流会になるような、本当に刺激の多い鉄道事業ですので、ぜひ阪急阪神ホーディングスに興味を持っていただいて、入社をご検討いただければと思います。
 そして、ぜひゼロカーボンベースボールパークにもお越しいただいて、タイガースを一生懸命、応援していただければと思いますので、よろしくお願いします。

阪急阪神ホールディングス株式会社

【都市交通、不動産、エンターテインメント業など】

 阪急阪神ホールディングスグループは、阪急電鉄・阪神電気鉄道を中心とした都市交通事業をはじめ、不動産、ホテル、商業施設、そして阪神タイガースや宝塚歌劇といったエンタテインメント事業、情報通信、旅行、国際輸送など、幅広い分野にわたる事業を展開しています。  私たちは、100年以上にわたり、人々の暮らしを支え、彩り、豊かなライフスタイルを提案することで、誰もが住みたい・訪れたいと思えるまちづくりを進めています。