自己PRは、「自分」を主語にして書こう
今日はみのる、りか、とうまの3人のESを見ていて思ったことをお伝えします。
ESの自己PRで「学生時代にがんばったこと」を書く時、ほんのちょっとしたことで損することがあります。知っているだけで、もしかしたら文の印象が変わるかもしれません。今日はそんなお話です。
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ESの自己PRにはどんなことを書いていますか? 学校生活全般(勉学、ゼミ研究)のこと、アルバイトのこと、サークルのこと、留学のこと、ボランティアのこと、様々だと思います。なかなかできない成果を上げたり、目立つことをやってきたりした人は目を引きますが、多くの人は一般的な学生生活の一場面を切り取って書いてきます。内容はどんなことでもいいのです。
企業は、学生がその経験を通じて何を感じ、その経験をどう捉えているのか。どのように成長し、他の人とどのように関わってきたのかを見ます。営業職がメーンの企業で「ガッツのある人」を求めているなら「困難を乗り越えてきた体験」でしょうし、広告会社(代理店)では「創造力のある人」を求めて「人の心を動かした経験」「なにか新しいもの(こと)を作り上げた体験」などを見ているかもしれません。その辺は「なおこの就活道場」第7回を見てみてください。
さて、いくつか自己PRの例文を書いてみます。
●学園祭で焼きそば屋をやることに決めました。皆で協力して目立つ看板を徹夜で作り上げ、結果は大繁盛。売り上げも学内で1番でした。
●大会で勝つには、チームワークが必要と考え、上級生と下級生の壁をなくし練習に取り組むことで、大会準優勝という結果を出すことができました。
●お客様にどのようなサービスができるかノートに皆でアイデアを書き、地区で一番サービスの良い店という評価を得ることができました。
学生時代にがんばってきたことは書いてあるので一見良さそうですよね。しかし、「あなた」が何をしたかがわかりません。例文の一つを少し変えてみます。
●学園祭で焼きそば屋をやることに決めました。私は、目立つ看板が必要と考え、作業のグループ分けを提案。周りを盛り上げながら徹夜で作り上げ、結果は大繁盛。売上も学内で1番でした。
「皆で○○をしました。私はこういうことをしました」。皆でやったことを書くのはかまいません。ただ、それを通して自分が何をやって何を感じたか。これが抜けないように意識して書いてみてください。
それではまた。
なおこ