なおこの就活道場 略歴

2014年01月30日

志望業界決定! ちょっと待って、大丈夫?(第9回)

「興味がある」「興味がない」を志望理由にしない

 みなさんこんにちは。
 そろそろESの提出が本格化してくると思いますが、志望業界は決まりましたか?
 12月、1月で会社説明会をまわり、「おもしろそう」「エントリーしてみたい」という企業に出会えた人は多いと思います。一方で、まだ「自分が何をやりたいかわからない」「志望業界をどう絞っていったらいいかわからない」という人もいると思います。
 今日は志望業界をいかにして決めるかというお話です。
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 説明会に出た後、何を思いますか? 名前しか知らなかった、もしくは全然知らなかった企業でも、説明会でどんな会社でどんな仕事ができるのか具体的に話を聞くと「志望度が高まる」と感じる学生が多いようです。説明会で企業は、基本的「いい話」しかしませんし、話のうまい下手でも印象が変わるでしょう。自分の知らなかった世界を知るわけですから、興味もわくし、おもしろいと思うのでしょう。しかし、星の数ほどある企業の説明をすべて聞けるわけがありません。果たして、たまたま出会った企業にエントリーするだけで就活は乗り切れるのでしょうか。「おもしろい」と感じた企業のESを書く時になって、HPなどを見ながら志望理由を後付けで考える学生をよく見ます。否定はしませんが、面接で志望理由を深く聞かれると言葉に詰まるでしょう。また、最初から業界を絞りすぎると、選考日程のかぶりもあって3月、4月に一気に持ちごまがなくなることもあります。

 心当たりのある人は、このタイミングで一度、業界研究をしてみましょう。気になる業界について調べるだけが業界研究ではありません。私がおすすめするのは、「世の中にどんな仕事(業界)があるのか全体を知ること」です。本屋に行くといくつかの出版社から「業界地図」という世の中の業界をいくつかに分けて解説している本が出ています。これを使うといいと思います。
 みのるととうまの業界研究の成果を見てみましょう。

 本の厚みは元の2倍以上になっています。業界地図を「買ったよ」という人、自分の使い方と比べてどうでしょう。

 みのるととうまのやり方は、次のようなものです。
 1.それぞれの業界について「自分が働く姿をイメージ」してみる。
 2.思ったことをなんでも付箋に書いて張り付ける。貼る場所、付箋の色を変えて、「志望理由が書けそう」「よく知らないからもう一度調べてみる」「素直に思ったこと」などを整理してみる。

 気をつけるルールは一つだけ。
 ◆志望しない業界についてその理由を具体的に書く
 「興味ない」「おもしろくなさそう」というあいまいなものではなく、なにか理由があると思います。勤務条件なのか、扱うモノなのか、取引先なのかわかりませんが、書き出すこと。これを裏返すことで、志望する業界で働きたい理由が明確になることもあります。念のためですが、志望する理由についても「先輩がいいと言っていた」「興味がある」レベルではなく、「なぜその業界(企業)で働きたいか」を深く考えてみてくださいね。

 二巡すると、自分の仕事の軸(海外で働きたい、世の中に影響力のある仕事をしたい、有名な会社で働きたいなど)が見えてきます。
 志望業界が今は一つ二つという人は、もう一度自分のやりたいことを考え、少なくとも五つの業界にエントリーしていきましょう。
 業界全体を見渡す機会は、今が最後ですよ。

 *3人の就活の状況をお知らせします。
 みのるは読売テレビのESが通過、今は日テレ、毎日放送などのESを書いています。
 りかはロフトのESが通ったようです。
 とうまはサントリーやカシオのESを書いています。

 それではまた。

 なおこ

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