えっと……他の話題でなにかあれば
今日はみのる、りか、とうまの3人から離れて、「朝日学生キャリア塾」のサーキット面接というプログラムで面接官役をした時の話をしたいと思います。
学生4人の模擬面接を担当し、それぞれ「それでは自己PRと、会社でそれをどう生かしたいか、簡潔にお願いします」という質問から始めました。
そうしたところ、4人中3人が、ESの「自己PR」や「学生時代に一番頑張ったこと」という項目に書いてあるまま、たとえば「私は○○が得意です。これはアルバイトの経験から得ることができました……」と話し出したのです。
ESに書くときに物語ができているので、すらすらとそのまま話ができるのでしょうね。しかし、面接官はすでに読んで知っている内容。そして、それを話している時、学生は頭の中の文章を思い出しているのか、不満足に聞いている私の顔を見ていないのです。
聞いている方としては「紙(ES)に納まらなかった何か」を期待しているため、書いてあることをそのまま聞かされて、とてもつまらないのです。誤解ないよう言っておきますが、エピソード自体が「つまらない」わけではありません。
私は話を途中で遮り、「その話はもういいです。他の話題で、あなたがどういう人かわかるようなエピソードは何かないですか?」と言ってしまいました。
本番の面接でもよくあることだと思います。ESに書いてあることは、よっぽどの面接官でない限り事前に目を通してくれています。面接は、紙だけでなく、会って自分を売り込めるチャンスです。ESに書ききれなかったエピソードで自己PRをしてみてはいかがでしょう。
それではまた。
なおこ