「いついつまでにやろう」が落とし穴。後回しにせずすぐに取り掛かろう!
「どうした、泣きそうな顔しているけど大丈夫?」
とみのるが思わず声をかけるほどりかは震えながら現れました。
その時どういう心境だったのか、りかが帰宅途中に送ってきたメールを見てみましょう。
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本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。
お会いできて、不安が少し晴れました。
12月1日のエントリー解禁が迫る中、学校・インターン・アルバイトの毎日を送ることだけでいっぱいいっぱいになっていました。いただいた課題も進まず、気持ちが焦るばかりでした。
全部やらなくちゃとリストアップし、時間も決めて計画を立てるものの、その通りには進まず先延ばしになっていました。今日もできなかったという気持ちと、1日が近づく焦りに常に追われていて、まったく余裕がありませんでした。
しかし、本日お話して、今一番何をすべきかが明確になりました。その結果、「どうしよう」というマイナスの気持ちから、「頑張ろう」というプラスの気持ちに変わりました。
気持ちの切り替えと、どんな状況でも最優先すべきことを考えて取り組むことが大切だと思いました。
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りかは、私がいくつか出していた課題に手をつけられず、「やらないと」と思うことが重なっていき、プレエントリー開始が迫る中、不安がピークに達していたのです。
その様子を見て、私は、「今これだけはやっておこう」というものだけ残して、あとは落ち着いてからでよいと「優先順位」をつけました。もちろん、課題の一つ一つに意味があり、今やった方がいいものではあるのですが、不安にするために出しているわけではないので。りかは「これだけやれば前に進める」と整理できたことで落ち着き、現在、プレエントリーを進め、毎日説明会に参加するなど元気に就活中です。
これは、今後みなさん誰にでも起こり得ることです。「やらなきゃいけないこと」「やろうと思ってること」「やりたいこと」が次から次へと出てくる状況で、時間がなく「できないこと」が増えてくる。周りはやっている……気持ちが焦る……。その時の自分。想像できますか?
ではどうしたらよいのでしょう。簡単です。「やらなきゃいけないこと」を「とりあえずやった」に変えていくのです。「本命の企業のESをよいものにしたくて、後回しにしていたら間に合わなかった」というのはよくある話。ESの項目がわかったらすぐに「とりあえず」書いてみる。「あとから書こう」を「あとで直せばいい」くらいにしておくだけで気持ちがずいぶん変わりますよ。いざとなったらそのまま出せばいいのです。出せないより「とりあえず」出す。これが大事です。ESを書く枚数を重ねていくうちに「とりあえず書いてみる」のレベルが段々アップしていくものですよ。