なおこの就活道場 略歴

2015年04月08日

自分の可能性を信じて エントリーする業界は広げよう(第20回)

<新装開店! こんにちは。「なおこの就活道場」番頭のフッキーです。ノブ&フッキーの五木ひろしのモノマネをするほう、ではありませんよ。
 2013年末から、就活生の「みのる」「とうま」「りか」になおこ先生が「鬼の就活指導」を展開していた当コラム「なおこの就活道場」。それぞれに成長した3人の姿に安心したなおこ先生は、「就活の次は私の婚活に励みます」と書き置きを残して部署を去りました――。そんな先生ですが、「みのる」と「とうま」に先日再会し、就活魂が再燃したようです。ということで今回はなおこ先生が、「業界研究」のやり方についてレクチャーします。>

 みなさんこんにちは、なおこです。2016年新卒のみなさんははじめましてですね。
 しばらく更新をしていなかったのですが、この「あさがくナビ」の中で2015年新卒3人に就活指導をして「なおこの就活道場」というコラムを書いていました。先日、大学を卒業したばかりの「みのる」と「とうま」にそれぞれ会ってきました。みなさんに役立つ内容になるかと思い今日は書かせてもらいますね。

(みのるととうまが登場する第一回目はコチラ

 今日はみのるの話です。

 みのるは今日から大手製薬会社に入社。福利厚生の良さに驚きながら、新しい生活にやる気十分! わくわくしながら、新しい職場のある大阪に引っ越していきました。

 卒業祝いの時、みのるに言われた言葉が印象に残っています。
 「なおこさんに出会えてなければ製薬業界には行っていませんでした」

 みのるは最初、ガチガチのマスコミ希望。世界中の子どもを幸せにしたい。貧困にあえぐ国で子どもが置かれている現状をまだ知らない人が多くいる。記者になって広めたい。日本だけでなく、世界に影響する仕事がしたい――そんな思いを持っていました。

 話を聞いてみると、マスコミでなくてもみのるの希望がかなう働き方はきっとありそうです。そう思った私は、文章添削より先に業界研究をやるよう、みのるに指導しました。

 書店に行くと、「就職四季報」「業界地図」といった業界研究本がたくさん積んであります。まず、それを頭から「全て目を通す」ように言いました。気になる業界や会社には付箋をつけ、興味がないものについても「なぜ興味がないか」をなるべく書き留めて付箋にしていきます。

 これは、世の中にはどのような仕事があるか全体像を俯瞰し、一つ一つの業界について「なぜ働きたいか」「なぜはたらきたくないか」を明確にする作業です。3巡くらいすると、「なんとなく」「興味がないから」といった漠然としたものから「店頭販売の仕事はしたくないから」「○○のシェアが世界でトップな会社に興味をもって」など具体的になっていきます。

 結果、テレビや新聞社しか見ていなかったみのるは、商社、金融、製薬、メーカーなど多業種にわたってエントリーを重ね、内定を辞退したものも含めて10社近く獲得することになりました。

 マスコミへの就職はかないませんでしたが、製薬会社でもやりたかったことができることに気付けて本当によかったと言っています。

 就活まっただなかの皆さんは会社説明会が始まってあわただしいころかと思いますが、今すぐににしてほしいのは業界研究です。行きたい業界で自分がやりたいことは本当にその業界でなくてはできないのか? 他の業界にもあるのではないか? 2つ3つの業界にしかエントリーできてない人は自分の可能性を信じて、5つ6つと増やしてみてはいかがでしょうか。選考が進むにつれて、本気になっている自分に気がつくかもしれませんよ。

(おススメする業界研究の方法はコチラ

 道場には今年度から新たに、番頭のフッキーが加わりました。これからまた少しずつ、フッキーと一緒にみなさんにちょっとしたテクニックをお届けできればと思っています。

 それではまた。
 なおこ

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