なおこの就活道場 略歴

2013年12月20日

みのる、丸紅へ行く:後編「OB訪問、15分の壁」 (第3回)

その時思ったことを文字にして残しておこう

 みなさんこんにちは。
 「みのる」「りか」「とうま」に出しているお題の一つを紹介します。
 社会人に会って話をした時、企業説明会に行った時、「就活ニュースペーパー」の記事や本を読んだ時。何でもいいのです。その時その時、どう感じたのか、その前後で自分がどう変わったのか。短くても逐一すぐに書いて出してもらっています。これ、何に役立つのでしょう。本日は、みのるが日々書いている「感想文」についてのお話です。

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 丸紅のOB訪問をしてきたみのる

 前回紹介した、みのるからの報告メールはこうでした。
 丸紅の方と会いました。お昼に15分だけしか会えませんでした。やはり英語が大事と言われていました。

 あとで出してもらった感想文によると、OB訪問では、所属している部署の事業展開や実務内容、商社の仕事の魅力、他の総合商社との比較などを聞けたようです。会ってもらったのは大学のOBではなく友人のお父様で、15分といっても最初に世間話が入り、用意していた質問の半分も聞けなかったとのこと。会って話をしたことで、より深く知りたくなったこともあるようです。

 こうなったら、もう一度時間を作ってもらってすぐにでも話を聞きに行きたいところですよね。しかし相手は商社マン。忙しい中、「先日はありがとうございました。また会ってお話を聞かせてください」とただ伝えるだけではなかなか「会ってみようかな」という気にはなりません。

 そこで私は、感想文の文末を少し直してメールしてみることを勧めました。「聞いてわかったこと」「もっと話を聞かせてほしくなったこと」「他にどういうことを聞きたかったか」「話を聞いて自分の気持ちにどのような変化があったか」「OBについての印象」など、感想文に書いてあることをただまとめて、「またお時間ください」と伝えるのです。結果は……みのるから、こんな報告メールが来ました。

 メールを送ったところ、数日後に再び時間を作ってもらえました。仕事の話のほか、面接の対策や自分のどこをアピールするとよいかご指導いただきました。また、他の方も紹介していただけることになりました。ESも時間が許す限りチェックしていただけることになりました。

 皆さんに何をお伝えしたいかというと、「その時に思い浮かんだイメージを文字にして残しておきましょう」ということです。人間、すぐ忘れます。あとからその時の印象を思いだそうと思っても、なかなか文字にするのは時間のかかる作業です。ESを大量に書かなくてはいけない時期には頭の中は大混乱状態です。説明会への参加やOB訪問など、その時その時に思ったこと、気になることをすぐに書いておけば、その文の一つ一つがESや面接に使えるはずです。効率がよくなります。
 今からでも遅くありません。ニュースを見て思ったことや疑問、意見をメモしておく。友達や親と話して思ったことをメモしておく。なんでもいいんです。それがすぐに生きてきますよ。

 ところで、なぜ商社マンはまた会ってくれたのでしょう。これは私の想像ですが、「自分に会うことで興味がわいた、関心が高まった、自分のことをこう思った」と伝えてもらえて、単に「うれしかった」のだと思います。皆さんも、みのるのように一度接点のあった社員には、一度だけでなく二度三度アタックしてみてください。チャンスがひろがりますよ。

 それではまた。

 なおこ

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