経団連企業の選考活動がいよいよ解禁されます。といってもご承知のとおり、就活はすでに後半戦に突入しています。選考が進み、いよいよ役員面接、最終面接に挑む人も増えているのではないでしょうか。
最終面接にあたり学生側が意識すべきは「企業研究」と「熱意」です。企業研究については当欄で何度も書いてきましたが、その企業や関連業界の最新ニュース、公式ホームページのニュースリリースをしっかりチェックして臨んで下さい。
そして熱意です。最終面接の段階では、「この人は本当にうちの会社に来るつもりがあるんだろうか」「うちの会社にフィットするんだろうか」というところを見られます。熱意を見せるためには企業研究を深めることが大事。そして、面接直前にはいい具合に自分のテンションを高める必要があります。
そこで、テーマソングです。某就活情報会社が2016年卒業生を対象にアンケート調査した結果によると、就活のテーマ曲1位は3年連続で「負けないで」(ZARD、1993)、2位は「栄光の架橋」(ゆず、2004)。以下「終わりなき旅」(Mr.Children、1998)、「何度でも」(Dreams Come True、2005)、「あとひとつ」(FUNKY MONKEY BABYS、2010)と続きます。就活生のみなさんが子どものころから聞いてきた曲が並んでいますね。「ほらそこに ゴールは近づいてる」(「負けないで」作詞・坂井泉水)、「迷わずに進めばいい 栄光の架橋へと」(「栄光の架橋」作詞・北川悠仁)、「いいことばかりではないさ でも次の扉をノックしたい」(「終わりなき旅」作詞・桜井和寿)と、萎えがちな就活生の心と体をぐっと後押してくれる歌詞がこれらの曲には詰まっています。
就活は不安との戦いの連続です。その理由は、「自分が選ばれる/落とされる理由がはっきりしない」ことにつきます。何をどれだけがんばれば結果が出るのか、大学受験のように明確なロードマップが示されないのが日本の就活。見えない未来に突き進む力を与えてくれるのは、少々根拠はなくても自分を信じる、信じ切る心しかありません。最終面接の前にはぜひ自分で決めたテーマ曲を聴き、自分はいま就活ストーリーの中の主役(しかもハッピーエンドの)なんだ!と自分を鼓舞して本番に臨んでほしいと思います。
番頭は2000年に就職活動をしましたが、その時よく聞いていたのはアメリカ最大のプロレス団体、WWE(当時はWWF)レスラーの入場テーマ曲でした。お祈りハガキ(当時はメールではありませんでした)の連続で暗く沈んでいた心を、”Are you ready?”(準備はいいか?)で始まるメッセージソングが強く鼓舞してくれました。みなさんも、自分なりにアガるラインナップを作ってみてくださいね。