(写真は、中国の李首相=右=と握手を交わす安倍首相=10月26日、北京の人民大会堂)
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(写真は、中国の李首相=右=と握手を交わす安倍首相=10月26日、北京の人民大会堂)
「熱烈歓迎」
ところが、今年になって流れが変わりました。まず今年5月、李克強(リーコーチアン、りこくきょう)首相が訪日し、金融分野での協力を強めることで合意して経済外交が正常化。会談、晩餐会、北海道視察同行など安倍首相と計7時間以上をともに過ごし、両国の親密ぶりをアピールしました。今回は10月25日夜に李首相との非公式晩餐会、26日昼は李氏夫妻主催の歓迎昼食会、夜は習近平(シーチンピン、しゅうきんぺい)国家主席夫妻との夕食会と、中国の「熱烈歓迎」ぶりが目立ちます。
◆「日中関係改善へ ビジネスチャンス、面接で語ろう! 」5月11日の【今週のイチ押しニュース】参照
(写真は、歓迎式典に臨む安倍首相=右=と中国の李首相=10月26日、北京の人民大会堂)
「トランプさまさま」
日本もトランプ氏に振り回されています。安倍首相はトランプ氏ともっとも親密な首脳と言われてきました。しかし、今年になってトランプ氏は対日貿易赤字など経済関係では容赦なく日本を批判。9月の日米首脳会談で、日本は避けたかった2国間での関税交渉入りに合意させられました。
◆「日米関税交渉入りで自動車業界はホッ? 代わりに影響を受けるのは? 」9月28日の【今週のイチ押しニュース】参照
米国、中国、日本は、国内総生産(GDP)で世界1~3位の経済大国です。中国は1位の米国から敵対的な関係に追い込まれ、日本も強い圧力をかけられ始めました。中国は日米連合で経済的に圧力をかけられたらたまりません。日本もトランプ政権の保護主義に反対するという立場では中国と共闘できます。そこで、2位と3位が接近したという構図です。今回の日中接近について北京の外交筋は「トランプさまさまだ」と話しているそうです。
志望企業の中国ビジネス調べよう
【日中で合意した企業の主な協力案件】
◆三菱UFJ銀行 日中企業への第三国市場での金融支援
◆野村ホールディングスなど 1000億円規模の投資ファンド組成
◆三井住友海上火災保険 再保険の相互引き受け
◆JXTGエネルギー 中国で水素ステーション整備
◆富士通 ITを活用した高齢者向けサービス
◆パナソニック 自動運転の技術開発への機器提供
◆日本通運 中国―欧州間の鉄道での物流サービス
中国が日本のGDPを追い抜いたのは2010年ですが、いまや中国のGDPは日本の2.5倍です。2017年の日本の輸出相手国の1位は米国で輸出額は約15.1兆円。2位は中国で14.9兆円とトップに迫っています。一方、輸入相手国では18.5兆円の中国が、2位米国の8.1兆円を大きく引き離してトップです。中国に進出している日本企業の数は、2016年時点で3万2313社。2位米国の8422社の4倍近くにのぼります。拠点がないとしても、中国に部品を輸出する、あるいは中国からの輸入品を扱う企業は数えきれません。中国と無関係な企業を探すほうが難しいでしょう。
みなさんも、自分が志望する企業の対中ビジネスや中国との関わりをぜひ調べてみてください。企業のコーポレートサイトや、株主向けのIR情報に詳しく載せている会社が多いと思います。
ただ、中国は共産党独裁国家であり、表現や報道の自由はなく、深刻な人権問題を抱える国です。尖閣問題も含め、「日中蜜月関係」が暗転する可能性も常にあることは頭に入れておいてください。
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