2025年08月19日

【27卒学生の就活ルポ】悩みは、やりたいことの言語化【アニマルさん2】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 夏本番、本格化する2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、地方公立大の理系学部女子学生のアニマルさんが2回目の登場です。いま一番の悩みは「やりたいことの言語化」というアニマルさん。大学のテストも忙しく時間がとれない日が続いていますが、いずれは東京でも会社見学などをして考えたいといいます。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【地方公立大理系学部 3年女性 アニマルさん】

<インターンシップ>地元企業での長期インターンが決定
 7月下旬はテスト期間が長くて毎日のように試験やレポートがあり、なかなか就活に時間を割けない状況でした。そんな中でも、夏休み中に知り合いの先輩に声をかけていただき、先輩が就職した地元の外食産業の会社で長期インターンシップに参加することが決まりました。イベントの手伝いが中心ですが、実店舗を訪問する機会もあるそうです。ここは社長が地元を盛り上げる意識が強く、店の料理もおいしいので気になっている会社です。外食産業は忙しいイメージもありますが、自分もチェーン店でアルバイトしているので、なんとなく想定はできています。
 そのほか、大学の講義で外部講師として来られた畜産業経営の方のお話に強く興味を持ちました。六次産業化として生産から加工、販売まで一貫して行っている取り組みが面白く感じられ、個別にお話しする機会もいただきました。

<就活の悩み>やりたいことの言語化に苦労
 いま一番の悩みは、自分のやりたいことをうまく言語化できないことです。直感的に動くことはできるのですが、何がしたいかがはっきりしていないため、他の人に伝える時にあいまいな表現になってしまいます。ある社会人の方からは「他の人と共有するためにも希望は言語化した方がいい」とアドバイスをいただきました。大学に入り、かなり自由に行動できるような環境になって、「自分が動けば状況は変えられる」ということが理解できるようになってきました。自分の意思や行動によって何かを成し遂げる経験をもっと積んで、自分のやりたいことを肯定し、しっかり言語化できる勇気を身につけていきたいと思っています。

<今後の展開>東京と地元での選択肢を検討
 東京で働きたい気持ちもありますが、地元にもいい会社があると思っています。最終的には会社との相性で選ぼうと考えており、テストが終わったら東京に行って、興味のある会社を実際に見てみることも検討しています。今は学業が忙しくてエントリーシートを書く時間もなかなか取れませんが、夏休みに入ったらもう少し積極的に動いていきたいと考えています。

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