(写真・各国首脳の訪問が予想される平和記念公園で警戒する警察官=2023年5月10日、広島市中区)
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(写真・各国首脳の訪問が予想される平和記念公園で警戒する警察官=2023年5月10日、広島市中区)
そもそもサミットって?
初のサミットは1975年にフランス・パリ郊外のランブイエ城で開かれました。参加国はフランス、米国、英国、西ドイツ(当時)、日本、イタリアの6カ国。1973年の第1次石油危機での世界経済の混乱を受け、協調して対応するために話し合いました。第2回からカナダ、第3回からはEUの前身である欧州共同体(EC)が加わりました。当初は経済問題が中心でしたが、1979年の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻を機に政治問題も話し合われるようになりました。冷戦終結後は ロシアも参加するようになり、1998年からは「G8サミット」と呼ばれるようになりました。しかし、2014年にロシアがウクライナ領のクリミア半島を一方的に併合してからはG7に戻りました。
「グローバルサウス」との連携重視
今回の最大のテーマは、ウクライナ戦争や中国の覇権主義的な動きへの対応です。4月に長野県軽井沢町で開かれたG7外相会合では、対ロシア経済制裁とウクライナ支援の継続や「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の維持・強化で一致。ただ、世界にはウクライナ戦争を機に食料・エネルギー危機に見舞われている新興国・途上国が多く、この価値観を広く共有できるかが大きな課題です。「グローバルサウス」との連携を重視する岸田首相が連休中にアフリカ4カ国を訪問したのもそのためです。
●「グローバルサウス」ってなんだ? G7広島サミットでも焦点【時事まとめ】はこちら
核保有国首脳ら原爆資料館で何語る?
G7サミットでは途上国首脳や国際機関トップを招いての拡大会合も開かれます。今回は、核保有国のインドのほか、インドネシア、オーストラリア、韓国、クック諸島、コモロ、ブラジル、ベトナムの8カ国が参加し、エネルギー・食料安全保障などについて協議します。さらに、ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加するとみられています。
G7でLGBTQ差別禁止規定ないのは日本だけ
法案に反対論が根強い自民党は、反発する保守派議員らに配慮して文言を修正した案を調整していて、党執行部はサミット前に国会に提出する意向です。しかし、超党派でまとめた法案を自民の都合で修正し、与党案として進めることには野党から反発の声もあり、サミット前の成立は微妙な情勢。いずれにせよ、議長国・日本のLGBTQでの遅れぶりが世界にあらわになるサミットになりそうです。
G7サミットは、多様な国際問題について考えるチャンスです。これからたくさんの関連ニュースがみなさんの目に触れるはずです。関心のあるテーマについてどんな議論が行われ、共同声明などにどう盛り込まれるのか、自分なりの見方でニュースに接して考えを深めてください。
●同性婚で「社会が変わってしまう」…問われる首相の人権感覚 LGBT法案進む?【時事まとめ】はこちら
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