須田さんはAKBグループの中でも「釣り師」(握手会の対応が良く、ファンが「釣られる」事からつく呼称)の一人として有名です。
時間制限のある握手会。「はがし」といって時間を告げるスタッフが注意するとファンは離れなくてはいけないのですが、最後の最後まで手を握ってくれていたり、一度来たファンの名前を覚えていて、しばらく間があいても二度目以降に来たそのファンの人に名前で呼びかけたり。
それが今の躍進につながっているのは事実ですが、そもそもそれは天性のものだけではないのです。
先週も書いた通り、SKE加入前はクラシックバレエひと筋で、コンクール入賞経験も多数。基本的に「努力の人」なのです。
「ファンレターはすべて熟読し、名前や内容をノートに写して頭にたたき込んでいます。握手会などに来てくれた時にきちんとお礼するためです」
以前、彼女は朝日新聞の取材にそう答えています(2011年9月1日朝刊教育面)。
2年前の時点で4冊のノートを常に持ち歩いていると雑誌の取材でも語っていました。当然今はもっと増えているでしょう。
そのノートには、ブログにコメントをくれる人の名前・コメントの内容、握手会に初めて来て印象に残った人の名前や特徴・話した中身なども書き留めておくそうです。
だからこそ、握手会でファンの心をつかむ対応ができるのです。
ある意味最もアナログな努力。「努力は必ず報われる」とはAKBグループ総監督の高橋みなみさんの名言ですが、これを地で行っている存在だと言えるでしょう。
翻って。皆さんは、大事な何かをつかむために、「書き留める」ことをしていますか。
「書き留める」ことはその対象を自分の頭と心に刻むことです。
そしてその対象を自分の中で整理することです。
メモを取る。それを清書する。
自分だけの「就活ノート」を作ってみませんか。