ライフネット生命は新卒既卒を問わず30歳未満であれば「定期育成採用」にエントリーすることが可能です。その時に求められるのはエントリーシートでも履歴書でもなく、「重い課題」に答えること。これは事前に提出する課題で、たとえば2015年卒採用時の試験(2問あり、うち1問を選んで解答すればOK)はこんな感じです。
<現在の小学校1年生が大学を卒業して就職する頃には、65%の人が今は存在していない仕事に就くという調査があります。現在から20年後の社会と仕事の変化について、予想してください。
(1)20年前から現在にかけてもっとも成長した産業ともっとも衰退した産業について、データを用いてその背景とともに説明してください。
(2)20年後の未来に、現在と比較して大きく変化している社会・産業の状況を予想し、理由とともに説明してください。
(3)(2)で予想した変化に伴い、20年後には、現在存在しないどんな仕事が新たに生まれているでしょうか。新たな仕事を一つ挙げ、その仕事が生まれる背景と、その仕事に就くにはどのような能力が必要か予想して説明してください。
※20年前は1990年とし、20年後は2030年とします>(文字数制限なし)


思わず「ちょっと何言ってるかわからないです」(byサンドウィッチマン)と避けたくなる課題ですね。ライフネット生命では2011年卒採用時にいわゆる新卒採用を始めてからこの「重い課題」を出していますが、応募者の数は多くて111人、2015卒採用時は68人しか応募がありませんでした。今年は売り手市場ということもあり、応募者数は更に減少傾向であると採用担当の佐藤邦彦総務部長(写真)は語ります。
ただ、これを提示して終わりでは「考える力」を見せたことにはなりません。なぜ介護職員が増えたのか、農耕従事者の減少の理由は、ほかにも増えた産業、減った産業はないだろうか……考えて調べるべきことはいくらでもあります。






