さて、前回のコラムで「面接官はいいかげん」というイヤァオ!をお届けしました。いまの日本では就活に際し、会社側から「こういう能力の学生を採りたい」という明確な指針がでることはまれ。そのため面接でも学生の何を見るか、そのためにどういう質問をするかについてのはっきりした方針は確立されておらず、面接官のフィーリングという漠然とした要素に左右されている、という指摘でした。
そんな中、新卒採用で面接を「やめます」とうたった企業が登場しました。人材サービス会社のビースタイルです。新卒採用HPを見ると、「NO 面接! NO リクルートスーツ! NO お祈りメール! 偽造(つく)られた自己PRはもういらない!」という文字がドカーンと踊っています。
面接もしないのにどうやって学生を採るのか。もしかして入りたいと思った学生は全員採るのか? というわけではなく、最終的に学生は社長に自分をプレゼンする必要があります。時間の指定は特になく、形式も問いません。
エントリーの窓口は「自分をどういうタイプと考えているか」に応じて5つに分かれています。5つとは以下の通りです。
「勉強キライじゃないよ学生」
「勝負事大好き学生」
「気付いたらキャプテンだった学生」
「空想でごはん食べられちゃう学生」
「新卒だけど、即戦力の自信があるよ学生」