先日、娘の誕生日祝いを兼ねて、東京ディズニーランドに行ってきました。炎天下、人気のアトラクションは大行列。暑がりの夫は早々に「とてつもない時間の無駄だ」と言って、行列からひとり抜けてどこかへ行ってしまいました。残された私と娘。イスに座らせようとしても「ママと一緒に並ぶ~」と言い張る娘と、なぞなぞやクイズ、学校のこと、友達のこと、いろんな話をしながら待ち時間を過ごしました。アトラクションでは娘の笑顔を見ることができ、疲れはしましたが有意義な時間でした。
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略歴
2015年07月23日
私って効率の悪い就活をしているなあ…と思ったら ♡Vol.45
いつも心にエンジェルを。
先日、娘の誕生日祝いを兼ねて、東京ディズニーランドに行ってきました。炎天下、人気のアトラクションは大行列。暑がりの夫は早々に「とてつもない時間の無駄だ」と言って、行列からひとり抜けてどこかへ行ってしまいました。残された私と娘。イスに座らせようとしても「ママと一緒に並ぶ~」と言い張る娘と、なぞなぞやクイズ、学校のこと、友達のこと、いろんな話をしながら待ち時間を過ごしました。アトラクションでは娘の笑顔を見ることができ、疲れはしましたが有意義な時間でした。
先日、娘の誕生日祝いを兼ねて、東京ディズニーランドに行ってきました。炎天下、人気のアトラクションは大行列。暑がりの夫は早々に「とてつもない時間の無駄だ」と言って、行列からひとり抜けてどこかへ行ってしまいました。残された私と娘。イスに座らせようとしても「ママと一緒に並ぶ~」と言い張る娘と、なぞなぞやクイズ、学校のこと、友達のこと、いろんな話をしながら待ち時間を過ごしました。アトラクションでは娘の笑顔を見ることができ、疲れはしましたが有意義な時間でした。
夫にとっては、暑いなか長時間並んで得られるものが「子どもとの会話」「子どもの笑顔」というのでは不足なのかもしれません。あとで聞いたら涼しいカフェでかき氷を食べていたそう。なかなかナイスな選択です。
この話を友人にしたら、「内心、行列なんてバカバカしいと思っているパパがほとんどなんじゃない? ただ奥さんの“反撃”が怖くて行動に移せないだけで(笑)」とのこと。私もなめられたものです。
そんなわけで(どんなわけだ?)、今日のお題は「効率」です。ビジネスはもちろん、家事からダイエットまで、限られた時間でいかに成果を挙げるか、が求められる時代です。かけた費用に対して、どのくらい効果があるかをいう「費用対効果」(コストパフォーマンス=コスパ)なんて言葉も幅を利かせています。
この話を友人にしたら、「内心、行列なんてバカバカしいと思っているパパがほとんどなんじゃない? ただ奥さんの“反撃”が怖くて行動に移せないだけで(笑)」とのこと。私もなめられたものです。
そんなわけで(どんなわけだ?)、今日のお題は「効率」です。ビジネスはもちろん、家事からダイエットまで、限られた時間でいかに成果を挙げるか、が求められる時代です。かけた費用に対して、どのくらい効果があるかをいう「費用対効果」(コストパフォーマンス=コスパ)なんて言葉も幅を利かせています。
しかし、この前、同世代のベンチャー企業のトップと食事をしたとき、「効率主義」「最短距離信仰」は「百害あって一利なし」という話を聞きました。「社員の一人か二人、効率を考える人間がいるのはありがたいけど、それがマジョリティーになったら、ろくなことはできない」とも言っていました。
以前、この連載で取り上げた、日産自動車のダイバーシティディベロップメントオフィス室長の小林千恵さんは「ダイバーシティーは非効率。効率の対極にあるもの」と言っていました。同じ立ち位置、同じ考え方、同じ性別、同じ年齢層、似通ったバックグラウンドをもつモノカルチャーの集団であれば、長々と説明しなくても合意が得られやすく、いわゆる「ツーカー」で伝わることも多いと思います。しかし、金太郎飴のような人間ばかりでは摩擦も化学反応も起きない、「非効率」にこそ、新しい気付きがあるというのです。商品開発でもマーケティング戦略でも、立場や考えの違う人が集まる会議では、結論はまとまりにくいかもしれませんが、複数の視点をもつことで、内容はブラッシュアップされますし、リスクヘッジにもつながります。
就職活動もそうです。OB・OG訪問、インターンシップ、会社説明会に、選考の本番。今まで話したことのない、自分と共通項の少ない人たちとたくさん出会います。自分が面白いと思ったことが、相手にまったく響かないこともあれば、その逆もあるでしょう。ゲームの攻略法のように、就活本や先輩の体験談から、最短距離で「内定」という課題をクリアできればいいのでしょうが、そう簡単にはいきません。(写真は「ネジバナ」)
就職活動もそうです。OB・OG訪問、インターンシップ、会社説明会に、選考の本番。今まで話したことのない、自分と共通項の少ない人たちとたくさん出会います。自分が面白いと思ったことが、相手にまったく響かないこともあれば、その逆もあるでしょう。ゲームの攻略法のように、就活本や先輩の体験談から、最短距離で「内定」という課題をクリアできればいいのでしょうが、そう簡単にはいきません。(写真は「ネジバナ」)
「がんばらなきゃいけないことはわかっている、がんばりたいとも思っている、でもがんばり方がわからない」という無限ループに陥ってしまったら、まずスタート地点に戻りましょう。
内定をもらえなかったとしても、なぜその会社が自分に「合う」と思ったのか、その理由を振り返ってみてください。おそらくみなさんも、いいな、と思った企業にエントリーし、なんだかな、と思った企業をスルーしているでしょう。そう判断した理由をしっかり考えてください。一見非効率ですが、そうすることで自分の価値観がつかめてきて、「実はこの業界(会社)もアリなんじゃない?」と範囲を広げることができます。(写真は「コオニユリ」)
就活で経験したことは理不尽なものも含めて、これからの人生の教科書になります。特に学びが大きいのが「失敗」です。古いことわざに「転んでもただでは起きぬ」と似た意味で使われる「こけた所で火打ち石」というものがあります。転ばなかったら目に入らなかった石にこそ値打ちがあるのです。それに痛い思いをして得た教訓のほうが忘れないと言いますから(たぶん)。
就活で経験したことは理不尽なものも含めて、これからの人生の教科書になります。特に学びが大きいのが「失敗」です。古いことわざに「転んでもただでは起きぬ」と似た意味で使われる「こけた所で火打ち石」というものがあります。転ばなかったら目に入らなかった石にこそ値打ちがあるのです。それに痛い思いをして得た教訓のほうが忘れないと言いますから(たぶん)。
今春、社会人入試で駒沢大学に入学し、74歳にして初めての大学生活を送っている「欽ちゃん」こと萩本欽一さんも「遠回りしようよ、失敗だらけでも」と、朝日新聞のインタビューを通じて大学生にエールを送っています。
「人生は出会いだって、よく言うけど、ちょっと違うね。出会いっていうのは、人にただ会う事じゃないんだ。苦労をして、マイナスの経験をいくつも積んで初めて、会うべき人に出会える。なぜ自分がダメだったのか、生きていくうえで何が足りなかったのか。本当の出会いなら、その答えが見えてくるもんだよ」
みなさんの就活に「本当の出会い」がありますように。そのための「まわり道」はけっして無駄じゃありませんよ。
「人生は出会いだって、よく言うけど、ちょっと違うね。出会いっていうのは、人にただ会う事じゃないんだ。苦労をして、マイナスの経験をいくつも積んで初めて、会うべき人に出会える。なぜ自分がダメだったのか、生きていくうえで何が足りなかったのか。本当の出会いなら、その答えが見えてくるもんだよ」
みなさんの就活に「本当の出会い」がありますように。そのための「まわり道」はけっして無駄じゃありませんよ。
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