みなさん、海外赴任はしてみたいですか? 私は一度してみたいと思っていましたが、縁がなく今に至っています。
最近、就職環境の好転がたびたびニュースになります。その一方で気になる数字も見つけました。
日本生産性本部が発表した「2015年度新入社員春の意識調査」によると、「年功重視の給与」を希望する回答が過去最高に、一方で「海外勤務の希望」が初めて過半数を下回りました。「仕事を通じてかなえたい夢がある」という項目も「そう思う」と回答した割合が前年比7.1ポイントも低下し、58.9%となっていました。仕事に対して、ちょっと冷めた感じがするのは気のせいでしょうか。


さて、今回紹介するのは、女性社員の海外赴任がごく当たり前という日産自動車です。2014年だけでも30人の女性が海外に出向、子連れで海外赴任するママ社員もいます。従業員数(単独)は約2万3000人、そのうち1割弱が女性です。
他社に先駆けて、2004年10月に専門部署ダイバーシティディベロップメントオフィス(DDO)を設立しました。2005年に神奈川県厚木市のテクニカルセンターに社内託児所「まーちらんど」を開設。現在は厚木に2カ所、横浜のグローバル本社内に1カ所の社内託児所があり、計約50人の子どもが通所しています(写真は本社内「まーちらんど・みなとみらい」)。
「地味に見えるかもしれませんが、キャリア開発会議ですね。リーダー候補の女性の今後のキャリアについて、我々DDOの担当者、直属の上司、人事の担当者、部署のラインのボスであるGMの四者が、本人のいない場所で年に2回話し合うんです。素質があると思った女性社員は、本人に管理職になりたいという意思がなくても、積極的に挑戦するよう働きかけていきます。社内託児所の収支は“真っ赤”です。でも女性社員に早く復帰してもらうというだけでなく、エレベーターで子どもたちと乗り合うと自然とみんな笑顔になりますし、それ以上の『収穫』があると信じています」
同社のママ社員はこれまで十数人が海外赴任を経験していますが、小林さんのように夫を日本に置いていく人は実は少数派。一番多いのは夫のほうが休職したり、会社を辞めたりして、妻の赴任先についてくるパターンなのだそうです。「男は仕事、女は家庭」といったジェンダーバイアスにとらわれたオジサンたちには衝撃的な話かもしれません。





