就職活動をしていて、自分のプライドを著しく傷つけられた経験はありませんか。いわゆる「圧迫面接」は有名ですが、私が就活していた時代は「ここは奴隷市なのか?」と思うような面接もありました。
容姿が問われる業種でもないはずなのに「横顔を見たいから横を向いて」だの、「歯の矯正、どうして今までしてこなかったの?」(八重歯で悪かったわね!)だの、「お化粧ヘタだねえ」(これは今もゲイバーでよく言われる)だの、さんざんな目に遭いました。
略歴
2015年05月28日
志望動機や自己PRに関連する質問であればいいのです。実際、当時も自己PRの後、「君は自信家だねえ、その自信はどっから来るの?」という、やや嫌みったらしい質問を受けたことがありました。これは、「圧迫面接」の範囲内だと思ったので、真剣に対応しました。
一方で、最悪だったのは「就活なのに髪を束ねてこない子は珍しいねえ」と、ある男性面接官に髪を触られたことです。今であれば、もう少し気の利いた受け答えができたかもしれませんが、当時は、こんなに無礼なことをする人が世の中にいるのだ、しかも、私が入りたいと思っていた会社にいたのか!? というショックが大きくて、受け流すこともできず、「キッ」とにらんで「な、何するんですか!」と言い返した記憶があります。
いま就活をしているみなさんには、当時と違って強力な「武器」があります。就活中にこういう行為があったら、即座にSNSで拡散したり、就活サイトの掲示板に書き込んだり、告発する手段があります。おそらく20年前のようなむちゃくちゃな面接をされることは少なくなっているでしょう。そうであってほしいと願います。
大事なのは「自分さえ我慢すれば」と思わないこと。反論して落ちたら「ああ、あれが悪かったのね、まあいいわ、あんな会社こっちから願い下げよ」と思えます。一方、理不尽なことをさんざん我慢したのに落ちたとしたら、どうでしょう。

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