社員同士の不公平感をいかに払拭するか。その難題に取り組んでいるのが、前回、名前を挙げたレーザー専門商社の日本レーザー(JLC)です(前回も読んでね)。
社員数は約60人。21年前、経営危機に陥っていた同社に、親会社である電子顕微鏡のトップメーカー日本電子から社長が派遣されてきました。それが現社長の近藤宣之さん(71)です。当時、近藤さんは親会社の最年少役員。立て直しのための、いわばエースの投入でした。
もうかっていない会社が真っ先に手を着けるのが人件費の削減です。しかし、近藤社長は就任早々、「リストラはしない」「雇用を守る」と宣言します。そして、一人も解雇せずに、就任1年目から日本レーザーは黒字に転換、2年目には復配(株主への配当金支払いの復活)も達成しました。


 
         
             どうしてこんな魔法のようなことができたのでしょうか。近藤社長に聞いてみました。
                         どうしてこんな魔法のようなことができたのでしょうか。近藤社長に聞いてみました。 同社は海外のメーカー(サプライヤ-)からレーザー機器を輸入して、カスタマイズなどをしつつ、日本企業のニーズに合わせた形で導入するのが仕事です。海外とのやりとりが多いので、英語力は必須。TOEICの点数に応じたインセンティブがあります。500点未満の人は月額手当ゼロ、600点は1万円と上がっていき、900点以上だと2万5000円もらえます。年額にすると30万円、けっこう大きいですよね。もちろん一回900点を取ればよい、というのではなく、更新も必要といいますから、いい点数を取っても気は抜けません。
                         同社は海外のメーカー(サプライヤ-)からレーザー機器を輸入して、カスタマイズなどをしつつ、日本企業のニーズに合わせた形で導入するのが仕事です。海外とのやりとりが多いので、英語力は必須。TOEICの点数に応じたインセンティブがあります。500点未満の人は月額手当ゼロ、600点は1万円と上がっていき、900点以上だと2万5000円もらえます。年額にすると30万円、けっこう大きいですよね。もちろん一回900点を取ればよい、というのではなく、更新も必要といいますから、いい点数を取っても気は抜けません。 女性、障害者、高齢者、外国籍の社員がともに働く同社は、小さい所帯のなかでも、ダイバーシティーを実践しています。一般的に経営規模の小さい企業ほど職場での女性活躍推進の取り組みは遅れているといわれますが、日本レーザーの場合、社員全体に占める女性比率、管理職に占める女性比率ともに3割前後でほぼ同じ。まさに規格外の中小企業といえましょう。
                         女性、障害者、高齢者、外国籍の社員がともに働く同社は、小さい所帯のなかでも、ダイバーシティーを実践しています。一般的に経営規模の小さい企業ほど職場での女性活躍推進の取り組みは遅れているといわれますが、日本レーザーの場合、社員全体に占める女性比率、管理職に占める女性比率ともに3割前後でほぼ同じ。まさに規格外の中小企業といえましょう。 モチベーションとともに同社が重視しているのがコミュニケーションです。夜の飲ミュニケーションが難しい女性社員を4、5人ずつに分けて年に1~2回、社長がホテルランチをごちそうしたり、社内のラウンジで一緒にお弁当を食べたりしています(上写真)。周年パーティーや忘年会、社員旅行には本社だけでなく、大阪や名古屋の支店のパートや嘱託社員も招きます。
                         モチベーションとともに同社が重視しているのがコミュニケーションです。夜の飲ミュニケーションが難しい女性社員を4、5人ずつに分けて年に1~2回、社長がホテルランチをごちそうしたり、社内のラウンジで一緒にお弁当を食べたりしています(上写真)。周年パーティーや忘年会、社員旅行には本社だけでなく、大阪や名古屋の支店のパートや嘱託社員も招きます。




 
				
								 
				
								 
				
								 
				
								 
				
								 
				
								 
				
								
