就職活動でいちばんの悩みは「何をしたらいいかがわからない」ことだ、と何度かこのコーナーでお話しました。大学受験にせよ大学での試験にせよやることがはっきり決まっていますが、就活に関しては「これをやったらこれだけ結果が出る!」というはっきりしたカリキュラムはありません。
どうしようどうしようと悩んでいる皆さんにとっかかりとしてお薦めしているのが、OB・OG訪問です。連載の12回目「OB訪問しておけばよかった!! 内定者の嘆きの声を聞け」でも書きましたがその大きな理由は、自分がその会社で働くためのシミュレーションができることです。逆に言えば、働くシミュレーションができないような訪問は何度してもあまり意味はありません。
OB・OG訪問というと「その会社にいる大学OBを探さなければ!」と悩んでしまいがちですが、目的はその会社の社風をつかむことですからOBにこだわる必要はありません。困った時は説明会で知り合った社員を捕まえてOB訪問の橋渡しをしてもらいましょう。
また、最近は会社の人と直接知り合える便利なサービスも増えて来ています。そのひとつが、IT会社「ビズリーチ」(本社・東京都渋谷区)が提供する「ニクリーチ」というサービスです。学生がサイトに登録し、そのプロフィールを見て企業側がアプローチ。「お肉を食べるスカウト」というアプローチがあった場合、日程があえば会社もちで食事をしながらいろいろ社員とお話ができるという仕組み。ビズリーチ自身もこのサービスを使っていて、渋谷にはニクリーチ専用のランチメニューを出してくれる焼肉屋もあります。ビズリーチでは、今年春に入社予定の60人中11人が「ニクリーチ」経験者となりました。