- トップ >
- 就職最新情報を知る >
- 就活イチ押しニュース >
- 記事一覧 >
- 記事詳細
今日取り上げるのは、経済面(6面)の「中国主要64都市/不動産値下がり」です。
記事の内容は――中国の不動産市場の変調が深刻だ。国家統計局が18日発表した7月の住宅価格調査では、主要70都市の9割を超える64都市で前月より値下がりした。住宅価格の値下がりは4月までは数都市に限られていたが、5月から急に全国へ広がった。7月は首都北京も下落に転じ、値下がりした都市の数は2カ月連続で、2011年の統計開始以降の最大を記録した。
◆就活アドバイス
2010年、GDP(国内総生産)が日本を抜き、世界2位となった中国。みなさんが志望する企業の多くも、輸出や輸入、生産拠点など、何らかの形で中国とのかかわりを持っています。中国との政治的な関係、外交情勢はもちろんですが、ぜひ中国の経済ニュースもチェックしてください。
このニュースの見出しはそう大きくはありません。主要都市70都市のうち9割もの都市で値崩れしている割には「冷静」だと思いませんか? 日本の不動産バブルを振り返ってみます。不動産価格が上昇することを前提に、所有する不動産を担保に銀行からお金を借り、またそのお金で新たに不動産を買い足し、値上がりした不動産を売却して、その利ざやを稼ぐ――これがバブルの「錬金術」でした。
だからこそ、不動産を所有している人や業者は、値崩れし始めたら、ババ抜きの「ババ」を引かないように我先に、「売り抜け」ようと殺到し、一気にバブル崩壊になだれこんだわけです。アメリカのリーマンショックも、きっかけは違いますが、似たような「ババ抜き」ゲームのなれの果てです。
この記事でも、日本のバブル崩壊前と同じように「中国経済は不動産の値上がりに頼る構造があり、長引けば景気に大きな打撃となる」と書いています。
長引くもなにも、9割の主要都市が値崩れしているなら、すでにバブルは崩壊しているような気がしますが、中国は、幸か不幸か、日本やアメリカのように自由な経済活動が保障されていません。なので、もし、不動産の値崩れが起きても、不動産業者や投資家が一気に売却に走ることを“政策”によって防げる可能性が残っているのです。
中国経済の現状については朝日新聞デジタルの欄で紹介している「中国バブルの虚実」にも詳しく書かれています。
中国語ではバブルのことを「泡沫(パオモー)」と言います。中国政府が、どのような政策で「泡沫」を暴発させずに収束させるか、ぜひ注目していてください。
※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。
2025/08/20 更新
- 「首都圏の台所」でも農業は激減予測 「外国人を経営者に」描く未来(06:00)
- NYダウ、一時取引時間中の過去最高値を更新 4万5200ドル台に(05:20)
- 今年の新潟産コシ、過去最高の3万円超 JA概算金、前年1.8倍も(19:15)
- 日経平均4万3546円、3営業日ぶり反落 一時は史上最高値を更新(18:40)
- 赤字インテルにソフトバンクGが出資 AI半導体に賭ける孫氏の読み(18:21)
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
就職最新情報を知る
企業と業界を知る
ニュースで就活力を高める
-
1
就活イチ押しニュース最低賃金上昇へ 3つの理由を知っておこう【週間ニュースまとめ8月4日~18日】
-
2
就活イチ押しニュース福島第一原発、廃炉の時期遠のく 政府は原発新増設にかじ【週間ニュースまとめ...
-
3
就活イチ押しニュース参院選で自公敗れる、今後の展開は? ポイントをまとめます【イチ押しニュース】
-
4
就活イチ押しニュース【27卒学生の就活ルポ】面接で「話の長さ」指摘される【ウェストさん2】
-
5
就活イチ押しニュース日米関税交渉合意 アメリカは物価高の悪影響だけ残る?【週間ニュースまとめ7...
-
6
就活イチ押しニュース【27卒学生の就活ルポ】悩みは、やりたいことの言語化【アニマルさん2】
-
7
就活イチ押しニュース【27卒学生の就活ルポ】通過の決め手は「企業研究の深さ」本命は5~6時間か...
-
8
就活イチ押しニュース参院選で与党過半数割れ 日本もヨーロッパも多党化が進行【週間ニュースまとめ...
-
9
就活イチ押しニュース【27卒学生の就活ルポ】適性が何なのか手探り中【アニマルさん1】
-
10
就活イチ押しニュース【27卒学生の就活ルポ】本命の地銀インターンシップ参加決まる【サッカーさん3】