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【地方女子大 デザイン系学部 アスカさん】
■女性がライフイベントと仕事を両立させる難しさ痛感
大手メーカーに内定をいただき、いまはその会社の内定者向けアルバイトに週何回か応募しようと考えているところです。就活が「解禁」された3月から就活を始めた友人の同級生がいて、どうやって就活をすすめたらいいか相談を受けたりしています。営業はしたくないとか、いろいろこだわりがあるようで、そこが心配です。通学時間が長くてあまり大学以外の活動ができておらず、ガクチカがないという悩みもありました。「自分がやったことや経験したことについて、何を経験したかというより、その経験から自分が何を考え、どう感じたかを言うのが大事」というアドバイスをしています。
就活をする前は、社会人になるということはすごく大変なこと、社会人は立派な存在だと思っていて、緊張していたところがあります。ただ、実際に就活をしてみて、社会人がみんなそんなに立派というわけでもないな……と思うようになり、緊張感がなくなりました。30歳になるころには自分は何らかの存在になっていなければいけないという思いもかつてはありましたが、今は、そんなこともないんだろうとも思っています。
就活をしたうえでもうひとつ感じたことは、女性が仕事とライフイベントを両立する難しさです。たとえばリモートワークを使って育児と仕事を両立していますというケースも聞いたりしたんですが、職種が限られていたり資格が必要だったりして、みんながまねできるモデルケースじゃないと感じることも多かった。実態を知れば知るほど、両立といっても現実味がないなと思いました。まだ、社会はこんなものなのか、という感想です。
オープンカンパニー繰り返し参加し会社理解できた
就活をはじめる前はそもそもそんなに早く就活に挑むことに懐疑的でしたし、お金儲けを優先する企業に対して違和感も持っていました。この取材でも言いましたが、就活を始めた理由はその就活を否定するにしても一度同じ土俵に載る必要があると感じたからです。
大企業に対しても最初は疑問をもっていましたが、結果的に内定をもらえたのは、会社のオープンカンパニーに20回くらい参加して、会社のことを「理解できた」ことが大きかったです。2年生の秋ごろに早期のインターンシップに申し込み、まだ倍率が低い段階でテストを通過できたことで、オープンカンパニーに何回でも申し込めるようになったことが幸いしました。ほかの企業のオープンカンパニーなどには結局あまり申し込んでいないです。
自分は結果的に大企業の面接のほうがうまく対策できました。面接のときによく使っていたのが「逆質問」です。「自分はあまり経験がないので教えていただけますか」と前置きして、福利厚生などではなく「働く目的って何ですか」「働く上での理念を教えて下さい」「十年後のキャリアをどう描いていますか」といった話を聞くと、面接官の方がどんどんしゃべってくれるんです。一番この逆質問に反応がよかったのが、内定をいただいた会社でした。逆に意外と、中小企業やベンチャー企業だとこういう質問に対する反応が鈍かったんです。自分のような変わった人間を採用する余裕が小さい会社にはないんだろう、と感じました。
退職者のコメントも見て面接の参考に
面接のときに心がけていたのは、自分たちは一方的にジャッジされる側ではなく、自分たちも会社をジャッジするという観点を持つことでした。そうすることで緊張もしないし、正直自分にとってぴんとこない会社の最終面接まで進むこともあったんですが、相手のロジックに取り込まれないで面接をすすめることができたと感じています。
あとは、「en転職」などの転職サイトで選考が進んでいる会社の退職者の発言を見て、そこに書かれていたことを面接官にぶつけてみたりすると面白い面接になります。内定した会社でも「朝5時から研修がある」と退職者の声に書かれていて、本当ですかと質問してみるとそういう研修はあるけどそのぶん退勤時間も早い、という実態を教えてくれたりもしました。会社と自分のギャップを埋めるためにも、面倒でもこれはやったほうがいいと思います。
内定をいただいた会社と、もう1社志望度は高かったけれど最終面接で落ちた会社については、それぞれの会社がやりたいと思っていることが自分なりに理解できていました。それ以外の企業ではたとえ選考が進んでいても自分のなかでしっくりくるものはありませんでした。自分の言葉で企業のやりたいことを語れるということが、「企業とのマッチングが高い」ということなんだと思います。そういう会社の一つから内定をいただけたことは本当によかったです。
就活は、特に最初のほうは「社会科見学」と思ってやるといいと思います。選考がかかわってくるようになると、そういう余裕はなくなってくる。就活序盤は社会を知るつもりで、好奇心をもっていろいろな人に会うと面白いと思います。社会人の人は選考が関係なければ結構話してくれますよ。
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