2025年07月23日

【27卒学生の就活ルポ】強みは「継続力」 適性検査対策に不安【カレーさん2】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 夏に向け、すでにスタートを切っている2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、私立女子大文系のカレーさんが2回目の登場です。大手メーカーの5dayインターンシップ選考に通過し、大手IT企業や物流企業など幅広い業界で夏のインターンシップ参加が決まっているカレーさん。海外経験を活かした就職活動を進める一方で、業界を絞り込むべきかどうかで悩んでいます。
(写真はiStock)

【都内私立女子大文系学部 3年女性 カレーさん】

<インターンシップ選考>大手メーカーの5dayインターンに合格
 夏のインターンシップに向けていくつかの企業にエントリーしていたのですが、大手メーカーの5dayインターンシップに合格することができました。ESと1分程度の動画面接での選考で、動画は家では集中できないので大学の個室ブースで撮ったのですが、100回くらい撮り直しました。実はあまりよく知らない企業だったのですが、せっかく通過したのでしっかり企業研究して参加してみようと思います。他にも世界で働けるという軸で会社を選び、大手物流企業のワンデーインターンや大手IT企業の選考も進んでいて、夏休みの予定が徐々に埋まってきています。

<企業研究>説明会参加で業界理解を深める
 企業研究として、選考なしのワンデーインターンや説明会に積極的に参加しています。例えばIT業界のなかでもメーカー子会社系や独立系など会社の成り立ち、業態によって細かく違いがあることなどがわかり、企業の差別化ができることが面白いです。本選考のときに志望動機を書く際にも役に立つと思いますね。
 説明会に参加するために、マイページに登録してメール通知をオンにして、Apple Watchにも連動させ、授業中でもこっそり確認するようにしています。先着順のものが多く、3時間後には満席になってしまうことも多いので、すぐに予約を取らないといけないんです。
 最近参加した大手鉄鋼系IT企業のインターンでは、架空の会社のデジタル化提案をするワークがあり、ITがどのように企業の課題を解決しているのかを学ぶことができました。食品管理システムなど、意外な分野でも活用されていることを知り、IT業界への興味が深まりました。

<就活の悩み>業界を絞るべきか迷っている
 現在、国際物流・IT・メーカーの3つの業界に絞って就活を進めているのですが、この時期からそんなに絞っていいのか悩んでいます。また、早期選考で落ちてしまうと本選考に参加できないという噂も気になっています。不動産や金融の説明会にも参加してみたのですが、スーツ必須で社員の雰囲気も堅苦しく、自分には合わないと感じました。消去法で業界を絞っていくのも一つの方法だと思うので、もう少し幅広く見てみようと考えています。世界で働きたいという軸はあるものの、具体的に何をしたいかまでは絞り切れていないのが現状です。

<就活対策>グループディスカッションの練習で学んだこと
 大学のキャリアセンターが主催するグループディスカッションの練習会に参加しました。6人のグループで20分間議論し、最後に発表するという内容でした。私はリーダー役を務めたのですが、一人の参加者がものすごく主観的な意見を言い始めて、議論の方向性がずれそうになりました。前提条件を最初にしっかり決めておくことの重要性がよくわかった気がします。ぶっつけ本番よりも、こうした練習を積んでおくことで、実際の選考でも落ち着いて臨めそうです。

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