2022年07月08日

参院選投票を就活の一歩に 気になるワンイシューでの投票もアリ【イチ押しニュース】

テーマ:政治

 参議院選挙終盤の7月8日、安倍晋三元首相が銃撃される事件が起きました。選挙は民主主義の根幹であり、その言論を暴力で封殺しようとする絶対に許されない蛮行です。
 週末の日曜日は、その参院選の投票日です。まだ投票に行ったことがない人もいると思いますが、これから就活に臨むみなさんはぜひ行くようにしてください。就職は「社会人」の第一歩。学生も社会の一員ですが、企業や団体の一員としてモノやサービスを提供することで社会に貢献し、世の中により深く関わるのが就職です。企業は世の中に関心のない人は求めていません。「誰に投票したらいいか分からない」という人も多いと思いますが、投票に「正解」はありません。どの党、どの候補者に投票するかを調べたり考えたりするのは、自分にとって何が大事なのかを考えることですから、就活の自己分析につながります。就職先を考えることは世の中を考えることでもあり、面接で語れることでもあります。今回の選挙をそのきっかけにしてください。今回の選挙について簡単に説明し、投票するときの材料、ヒントをお伝えします。(編集長・木之本敬介)

(写真は、インタビューで「参院選も投票に行って欲しいですね。私も行きます」と話したタレントのゆうちゃみさん=大阪市北区)

若年世代の投票率が1%下がると年7.8万円損する?

 49歳以下の世代は、国政選挙の投票率が1%下がると年に約7万8000円損をする――。そんな試算を東北大の吉田浩教授(加齢経済学)が公表しています。49歳以下を「若年世代」、50歳以上を「高齢世代」と定義し1976~2019年の国政選挙の投票率を調べたところ、若年世代のほうが下落幅が大きく、高齢世代との差は広がりました。その間、国債の新規発行額は増加。投票率との相関関係を分析した結果、若年世代の投票率が1%下がると1人当たりの負担が4万7480円増えるという数字に。社会保障費についても調べたところ、年金や高齢者医療といった高齢世代向けの支出と、児童手当や出産関係費など若年世代向け支出を比べると、高齢世代の支出のほうが多く、若年世代の投票率が1%下がると、その差は3万72円拡大するとはじき出しました。二つの額の合計は7万7552円。吉田教授は「二つのデータを集めて並べただけで、試算には限界がある」としつつ、「投票率が高い高齢世代への政策に重きを置くのは政治家なら自然なこと。この試算を見た若い世代が投票に行くきっかけになってほしい」と話しています。

 数が多い高齢者世代の声が強く反映される政治は、「シルバー民主主義」と呼ばれます。極端な少子高齢化が進む日本では、とくにこの傾向が強いといわれています。

今の政治が「まし?」 それとも「変えたい?」

 投票するときの考え方の例を紹介します。参院選は「政権選択選挙」と呼ばれる衆院選と違い、首相を選ぶ選挙ではありません。過去には参院選で大敗して首相が退陣した例もありますが、基本的には、2021年秋からの岸田文雄政権の「中間テスト」の意味合いがあります。これまでの岸田政治に「YES」なら与党かその候補者に、「NO」なら野党かその候補者に投票する、という考え方があります。すべてに賛成、すべてに反対というわけでなくても、今の政治が「まし」と思うなら与党、「変えたい」なら野党ですね。

 参院選の基本や仕組み、投票方法はこちらを読んでみてください。
今さら聞けない!?参院選「基本のき」 衆院選との違い、投票方法は?【時事まとめ】

(図は、SNSを使って読者とともに記事をつくる「#ニュース4U」に寄せられた「私の争点」)

党や候補者の公約・主張を調べてみよう

 個々の政策で選ぶ人も多くいます。みなさんの周りの大人も、政治のこと、各党や候補者の主張や政策すべてを理解している人なんていません。それでも、少しでも自分の考えに近い政党や人、これだけはやってほしいという政策を掲げている党や人に投票しています。今回の主な争点は、以下の通りですが、あなたが気になる政策の「ワンイシュー」で選ぶのもアリですよ。
・円安、物価高騰対策、消費税減税
・新型コロナ対応
・憲法改正
・安全保障、防衛費の増額

 投票先を決めるには、各党や候補者の公約や主張を知る必要があります。各家庭に配られた選挙公報や、党や候補者のホームページを見てみましょう。次の朝日新聞デジタルの2022参院選特集のページには、たくさんのニュースのほか、選挙区、比例区(比例代表)の候補者一覧、政策などの質問に答えると自分の考え方と政党・候補者の一致度が分かる「あなたにマッチする政党は?」のコーナーもあります。(個々の候補者の政策ごとのアンケート回答は、朝デジの有料会員になるとすべて読むことができます。)
2022参院選特集
あなたにマッチする政党は?(写真)

「令和の白ギャル」ゆうちゃみさんは

 最後に、みなさんと同世代の人気タレント、「令和の白ギャル」ゆうちゃみさん(20)の話を朝デジから抜粋して紹介します。

 「政治というか、日本のことを知りたいなと思ったのはほんまに最近。情報番組に出させてもらうようになって、そこで知識を得たりとか、新聞も家でとってるので、見てみたりとか。ネットで調べたりもして、最近はSDGsが気になっています」

 かつては、選挙に関心はなかったといいます。「『自分関係ないや』と思っちゃってた部分があって。『私の1票で変わらんやろ』みたいな気持ちが大きかったですね」「でも選挙の特番に仕事で携わらせていただいて、『やっぱ1票でも全然違うな』『1票がめちゃめちゃ大きいな』と気がつきました。この前、初めて選挙に行きました。母と一緒に」「家の近くにある選挙ポスターを見たあと、ネットとかで調べました。『この人はこういう考え方なんや』ってわかったうえで母と話し合いました。母が誰に入れたのかは知らないんですけど、私なりに『こうなればいいな』って思う方に投票しました」

 「今まで興味なかったけど、『私の1票で変わるんや日本が』と思うと、そこが楽しみというか、今までの日本はこうやったけど、これからの日本はこうなるよねという想像が楽しみです」

(写真は、タレントのゆうちゃみさん=大阪市北区)

ゆうちゃみさんのインタビュー動画はこちら

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