(写真は、オンラインで行われた三井住友海上の1次面接=2021年6月1日、東京都千代田区)
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(写真は、オンラインで行われた三井住友海上の1次面接=2021年6月1日、東京都千代田区)
セミナー参加後に企業絞り込み
まず、プレエントリーした企業の数は「21~30社」が最多の2割で、「21社以上」の学生が半数を超えました。調査時点で内々定を得ている学生では「21社以上」が6割超を占める一方、まだ内々定がない学生は4割ほど。積極的なプレエントリーが内々定ゲットにつながったことが分かります。
プレエントリーした企業をどこで知ったか複数回答で尋ねたところ、最多は「ナビサイト」の7割弱でした。次いで「就職活動の前から企業(サービスや商品)を知っていた」の4割強。さらに「オンライン開催のイベントで話を聞いて知った」「スカウトメールの案内を受けて知った」「リアル開催のイベントで話を聞いて知った」が続きました。もともと知っていた企業へのプレエントリーが多いのは当然ですが、サイトやイベント、スカウトメールなどによる「偶然の出会い」がきっかけになったケースもかなり多いことが分かります。
セミナー参加しても選考には進まず
ただ、セミナーには参加したのに選考には進まなかった企業がある、と答えた学生が9割近くいました。「WEBセミナー・WEB面接で不安なこと」を複数回答で尋ねた質問では、半数以上の学生が「画面越しだと、企業や社員の雰囲気が分かりにくい」をあげました。コロナ禍でWEBセミナーが多くなって気軽に参加できるようになったものの、会社をリアルに体感できないため選考参加には慎重になった学生が多かったようです。
選考に参加した企業数は、「10社以下」との答えが6割近くを占めました。「5社以下」が4割弱、「6~10社」が2割強と、企業を絞り込む傾向がはっきり出ました。
「当社の志望度は何番目?」への答えは
内々定を得た学生にその社数を尋ねたところ、「1社」が5割近く、「2社」が2割強と多数でしたが、「3社以上」も3割にのぼり、2021年卒生と比べると4.8ポイント増えました。内々定企業のうち特に入社を希望する企業と出会った時期は「3年生の4月から2月まで」が半数を占め、「1・2年生」と答えた学生も約7%いました。企業広報解禁の「3年生の3月以降」は4割強で、大半の学生がルール上の就活解禁前に出会っていたことになります。その企業と接点を持った回数を聞いたところ、「4回以上」が6割近くで、もっとも多かったのは「4・5回」の4割。「6回以上」の学生も2割近くおり、志望度の高い企業とは何度も接点を持っていたことが分かります。具体的には「面接で具体的に志望理由を話せるように、より詳しく企業のことを知りたいと思った」「入社後にギャップがないように、オンラインでのOB・OG訪問を積極的に行った」などの声があがり、接点を増やして企業理解を深めようとしていたことが分かります。
他の学生や企業に配慮して内定辞退
同時に複数の内々定を保有しておくことについては、「やや」を含めて「抵抗がある」人が4割近くを占めました。理由は「自分が内々定を持っていることで、他の学生が採用されるチャンスを奪うことになってしまう」「企業に迷惑がかかると思う」など。コロナ禍で「内定取り消し」をする企業もある中、複数の内々定を保有し続ける学生が多いのではとみられていましたが、他の学生や企業の採用計画への影響を考慮している誠実な姿勢がうかがえます。
企業のSDGs取り組み重視
「企業のSDGsに関する取り組みや社会貢献活動を就職活動で意識するか」を尋ねたところ、「どちらかと言えば」を含めて「意識する」との回答が半数超に。SDGsへの姿勢から、「誇りを持って働けるか」や「中長期的に成長する企業か」を判断しているのが特徴です。
不安・疑問はネットとリアルで解消
就活の不安や疑問を解消する方法(複数回答)を聞いたところ、「インターネットで検索する」が半数を超えて最多で、「友人や先輩に相談する」「家族や親戚に相談する」が続きました。「インターネットはすぐに結論を知りたいときに便利」「エントリーシートの書き方や面接対策などはYouTubeで動画を見て情報収集した」といった声がありました。「自己分析は家族や友人から客観的な意見をもらいながら進めた」「最近就活をしたばかりの人の意見が一番参考になると思い、先輩に相談していた」との声もあり、ネットの情報とリアルな人間関係での相談を使い分けていたことが分かります。
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