(写真は、三菱グループ創業150周年記念式典で「三綱領」を前に記念撮影する〈左から〉三菱商事の小林健会長、三菱重工業の宮永俊一会長、三菱UFJFGの平野信行会長=2020年11月24日午後、東京都港区)
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(写真は、三菱グループ創業150周年記念式典で「三綱領」を前に記念撮影する〈左から〉三菱商事の小林健会長、三菱重工業の宮永俊一会長、三菱UFJFGの平野信行会長=2020年11月24日午後、東京都港区)
三菱の歴史と今
御三家はビジネス面でグループを支えてきました。たとえば2005年、経営が行き詰まった三菱自動車に3社が計2700億円を出資して支援し、「身内救済」との批判も浴びました。ところが、近年は様相が一変。三菱自動車が日産自動車の傘下に入ったほか、重工は国産ジェット旅客機事業でつまずき、2020年3月期(国際会計基準)は営業損益が20年ぶりの赤字を記録。商事も今年、伊藤忠商事に時価総額で抜かれて業界首位を明け渡しました。三菱UFJ銀を傘下に持つ三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は2020年3月期の純利益で三井住友FGに抜かれ初めて業界首位を譲りました。
そんな中、11月24日に開かれた150周年記念式典では、宮永俊一・三菱重工業会長が「(岩崎弥太郎が)挑戦者として第一歩を踏み出した原点に立ち戻り、力強く新たにスタートしたい」と表明しました。150年事業の目玉は昨年設立した「三菱みらい育成財団」です。主要企業が10年間で計100億円を出して子供や若者の教育を支援。創業100年を機に設立された「三菱財団」とあわせて、グループの存在意義は社会貢献に移りつつあるようです。
三菱の「三綱領」
◆所期奉公=期するところは社会への貢献
事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
◆処事光明=フェアープレイに徹する
公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。
◆立業貿易=グローバルな視野で
全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。
「人事のホンネ」の取材でうかがった三菱商事本社にも、「三綱領」の額が掲げてありました。
(写真は、三綱領の額の前に立つ三菱商事人事部の田中裕美さん)
「人事のホンネ」から
●オムロン「我々が大事にしている企業理念『事業を通じた社会的課題の解決=ソーシャルニーズの創造』に取り組んでくれる学生に来てもらい、利潤を追求するだけでなく、社会的課題にどう取り組んでいくかを考えてほしいと思っています。『誰でもいいから、とにかくオムロンが好きな人に来てほしい』ということではありません」(写真)
●城南信用金庫「『貸すも親切、貸さぬも親切』、自分の企業のお金もうけのために人にお金を貸すのは不親切だよ、本当にお客様のためになる融資をしようという言葉があります」「『貸すも親切、貸さぬも親切』『銀行に成り下がるな』という小原鐵五郎・元理事長の名言を聞いて『信用金庫で頑張っていこう』と思うようになりました」
●森ビル「『都市を創り、都市を育む仕事』を通じて人々や企業を元気にし、東京を世界で一番の都市にしたいと本気で考えて取り組んできた森ビルで、都市づくりに携われることは非常にやりがいのある仕事です」
●東宝「当社は企業理念に『健全な娯楽を広く大衆に提供する』と掲げています」「お客様本位の『幸福産業』が、全員の根っこにあります」「(求める人材は)東宝の企業理念や使命に共感し自分の目標を立てられる人」(近日オープン)
「社是に感銘」だけでは逆効果
最後に、朝日新聞社の綱領を紹介します。少し堅苦しい言葉が並びますが、言論の自由や民主主義を守るのがジャーナリズムの使命ですから、全社員の仕事の根底に常にある言葉です。
一、不偏不党の地に立って言論の自由を貫き、民主国家の完成と世界平和の確立に寄与す。
一、正義人道に基いて国民の幸福に献身し、一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う。
一、真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精神を持してその中正を期す。
一、常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重んじ、清新にして重厚の風をたっとぶ。
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