(写真は対面での面接を実施したケンミン食品。学生と面接担当者はマスクをして2メートルの距離をとった=2020年6月1日、神戸市中央区)
(写真は対面での面接を実施したケンミン食品。学生と面接担当者はマスクをして2メートルの距離をとった=2020年6月1日、神戸市中央区)
内々定出しに急ブレーキ
文理別では、文系が45.3%、理系が62.7%。理系は前年と遜色ない数字ですが、文系は前年の53.5%から急落しました。就活を続けている学生は63.1%、終えた学生は30.7%で、「まだ就職活動をしていない」も6.2%います。内々定を得た業種を複数回答で聞くと、①IT・ソフトウェア21.9% ②教育・その他サービス11.2% ③建設・住宅7.7% ④情報・調査・コンサルティング7.5% ⑤電気機器・精密機器7.4%――の順でした。
さきにリクルートキャリアが発表した6月1日時点の内々定率は前年より13.4ポイント低い56.9%、ディスコによる6月1日時点調査でも7.1ポイント減の64.0%で、同じ傾向でした。
(写真は、WEB面接に臨むモニターに映った学生と損保ジャパンの担当者〈左〉=2020年6月1日、東京都新宿区)
ANA、JAL採用中断ショック
●航空業界の苦境については、「コロナでANA、JALが資金難に!航空ならではの事情とは」(業界研究ニュース)を読んで下さい
2021年卒についてはすでに採用数を決定していて変更しない企業も多くあります。いつコロナ禍が終息するかにもよりますが、2022年卒採用は本格的に厳しくなる可能性があります。ただ、バブル経済崩壊後などに採用数を激減させて社員構成がゆがんでしまったことを反省し、景気に左右されずに一定数は採り続ける方針の企業もあります。本格的な就職氷河期が再来するかどうかは、まだ見通せません。
(表はあさがくナビ就職人気企業ランキングの上位30社・団体、来春の採用予定数は朝日新聞が5月までに取材)
夏から秋に「産学協同ジョブ・フェア」
すでに、大和証券グループ、みずほ証券などが、新たに通年採用を導入し秋以降も選考を続けると表明しています。大手でも今後、秋冬まで○次募集をする企業がさらに出てくるでしょう。加えて、学生に見向きもされずに困っている企業がたくさんあります。一般にはあまり知られていないBtoB(企業間取引)企業や中堅中小企業は、いつもは3月の合同企業説明会や学内説明会で初めて学生に認知してもらい採用につなげるのですが、今年はリアルな合説が開けなかったからです。多くの大学のキャリアセンターがオンライン合説を開きますし、緊急事態宣言が解除されこれからリアルな合説も徐々に増えてくるはずです。ぜひ、積極的に参加してください。
気に入った学生に企業側からアプローチする「スカウト型」の就活サービスを利用する企業も増えています。学生が自己PRや目指すキャリア像などをサイトに登録。企業側がそのプロフィルなどを見て学生にアクセスしてくる仕組みです。登録しておけば、思わぬ企業から声がかかって就職の可能性を広げられるかもしれません。あさがくナビのスカウト機能もぜひ活用してください。
●あさがくナビの「スカウト」はこちら
(写真は、ケンミン食品の就職説明会。1次面接に先立ち開かれた=2020年6月1日、神戸市中央区)
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2022/05/22 更新
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