
(写真は、握手を交わすトヨタの豊田章男社長=右=とソフトバンクの孫正義会長兼社長=10月4日、東京都千代田区)



SBGは世界の有力な配車サービス企業に積極的に出資してきました。米国のウーバー・テクノロジーズ、シンガポールのグラブ、中国の滴滴出行(ディディチューシン)、インドのオラの世界大手4社の筆頭株主で、孫氏は「4社で世界シェアの約9割を持つ」といいます。世界の配車サービス事業を支配できるほどの勢いです。
シェアリングや自動運転の鍵を握るのがデータの収集です。SBGは世界的なネットワークで、自動運転の精度向上に必要な大量のビッグデータを集められます。自動運転に欠かせないAIも得意分野。孫氏は会見で「モビリティー世界一のトヨタと、AIに力を入れるソフトバンクが提携し、新しい次代のモビリティーが生まれる」と語りました。きっと、提携で集めたビッグデータが今は存在しない新しいビジネスを生み出していくのでしょう。
トヨタだけではありません。ホンダも、米国最大の自動車会社ゼネラル・モーターズ(GM)と無人の自動運転によるライドシェアサービス向けの専用車を共同開発することで合意したばかり。日産自動車はディー・エヌ・エー(DeNA)と組んで自動運転車の新サービスの実験を進めています。米グーグル系の自動運転開発会社ウェイモは、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から最大6万2000台の自動運転車を調達する方針で、今年度中に商用化するといいます。
これからの自動車のキーワードは「CASE(ケース)」と呼ばれています。インターネットとの接続(Connected)、自動運転(Autonomous)、共同所有(Shared)、電動化(Electlic)の頭文字をとったもの。覚えておきましょう。
こちらも読んでみてください。
100年に一度のクルマ革命①「電気自動車(EV)」
100年に一度のクルマ革命②「自動運転」で世の中が変わる!
◆人気企業に勤める女性社員のインタビューなど、「なりたい自分」になるための情報満載。私らしさを探す女子就活サイト「Will活」はこちらから。
※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です(通常月額3800円)。お申し込みはこちらから。

2025/11/01 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。


1
2
3
4
5
6
7
8
9
10