2018年07月06日

アシックスが「半端ないって」!? W杯でメーカーも一喜一憂【今週のイチ押しニュース】

テーマ:スポーツ

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会での日本代表の戦いが感動を呼びました。ベルギーにリードしていた二十数分間、ベスト8の夢を見せてくれました。サムライブルーの選手たちの活躍をビジネス目線で見つめて一喜一憂していた人たちがいます。シューズなどスポーツ用品メーカーの人たちです。「半端なかった」のはアシックスでした。W杯を機に、スポーツに関わるビジネスや仕事について考えます。(編集長・木之本敬介)

(写真は、アシックスがW杯開幕前に開いたイベントで着用するスパイクについて語る大迫勇也選手=5月19日、東京・原宿)

ミズノは本田、アディダスは香川

 W杯は、スポーツ用品メーカーにとっても4年に1度の勝負。各メーカーは絶好のビジネスチャンスに向けて最新のスパイクを売り出します。売り上げは契約する選手の活躍によって大きく左右されるため、各社の担当者は真剣なまなざしで試合を見つめていたに違いありません。

 ミズノは、本田圭祐、岡崎慎司、吉田麻也の各選手と契約しています。本田選手らの活躍で決勝トーナメントに進んだ2010年の大会のとき、「本田モデル」は当初目標の3倍の20万足も売れるヒットに。ドイツのアディダス、米国のナイキに遅れをとっていたサッカー事業拡大のきっかけになりました。今回は30万足を目標に掲げています。

 日本代表にユニホームを提供しているアディダスは、シューズでは香川真司選手と契約しています。本田、香川、岡崎の3選手は「ビッグ3」と呼ばれファンも多いため、スポーツ用品メーカーが払う契約金も高額です。しかし、前任のハリルホジッチ監督は3人を代表に選ばないのでは、とも言われていただけに、両社は西野朗監督に感謝しているかもしれませんね。ちなみに、ナイキは長友佑都選手と契約しています。

(写真は、ミズノが製作したサッカー日本代表の本田圭佑選手が着用するモデルのスパイクを宣伝する動画の一部=同社提供)

アシックスは大迫・乾

 「先見の明」があったのは、アシックスでした。初戦のコロンビア戦で2得点に絡み「大迫半端ないって」が流行語になるほど一気にブレークした大迫勇也選手、計2得点の大活躍だった乾貴士選手がアシックスのシューズを履いているからです。キャッチコピーは「大迫の赤。乾の白。」。どんぴしゃの2人でしたね。アシックスの株価は予選リーグの間、急上昇しました。

 昨年話題になったテレビドラマ「陸王」(TBS系)では、シューズメーカーの商品開発の苦労、実業団陸上部の監督や選手への売り込み、関わり方を描きました。記憶している人もいると思います。シューズひとつをとっても、企画開発、営業、販売、広告など様々な仕事があります。メーカーの社員の地道な業務がW杯という大舞台につながる様を想像してみましょう。具体的な仕事のイメージが沸いてくると思います。

(写真は、W杯スタンドに掲げられた「大迫半端ないって」の横断幕=6月19日、ロシア・サランスク)

決勝は「アディダス対ナイキ」?

 ロイター通信によると、W杯出場32チームのユニホームを手がけたメーカーは、アディダス12カ国、ナイキ10カ国、独プーマ4カ国の順です。でも、ベスト8入りしたチームで見ると、ナイキがブラジル、フランス、イングランド、クロアチアで半数を占め、ベルギー、ロシア、スウェーデンの3カ国となったアディダスを「逆転」した形です。残るウルグアイはプーマです。

 ユニホームは胸のロゴが常にテレビに映るため、メーカーは熾烈な争いを繰り広げています。日本のメーカーは食い込めていませんが、決勝で対戦するのはどのメーカーのロゴをつけたチームか。そんな視点でW杯を観戦すると、就活にも生かせますよ。

(写真は、「アディダス対ナイキ」の対戦だった日本・ポーランド戦=6月28日、ロシア・ボルゴグラード)

スポーツに関わる仕事って?

 メーカーの他にもスポーツに関わる会社や仕事はたくさんあります。
・JリーグやBリーグのチーム、プロ野球の球団
・球場、競技場などのスポーツ施設
・スポーツクラブ
・スポーツ用品店
・スポーツを報じるメディア

 来年、日本で開かれるラグビーのW杯、翌2020年の東京五輪・パラリンピックと大きなスポーツイベントが続きます。スポーツ関連の会社を志望する人は、楽しみながら企業研究を深めてください。

(写真は、カラフルなスパイクが並ぶスポーツ用品店=東京都渋谷区の「KAMO」)

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