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夏の甲子園で熱戦が続いています。グラウンドを駆け回る選手だけでなく、ベンチや応援席のブラスバンドの高校生にもドラマがあります。長野県では「文化部の甲子園」ともいえる第42回全国高校総合文化祭(信州総文祭)が開かれています。運動部でも文化部でも構いません。みなさんにも高校時代に部活動や委員会活動に熱中した経験があると思います。いま大学でも、体育会、サークル、ゼミ、アルバイトなど何かに打ち込んでいますよね。その体験こそが就活で生きます。とくにチームの中での自分の「役割」を意識するのがポイントです。(編集長・木之本敬介)
来週は「就活ニュースペーパー」も夏休みをとり、20日(月)から再開します。
(写真は、佐賀商業高・記録員の藤武亮太君=7日、阪神甲子園球場)
来週は「就活ニュースペーパー」も夏休みをとり、20日(月)から再開します。
(写真は、佐賀商業高・記録員の藤武亮太君=7日、阪神甲子園球場)
「声の大きさ」でベンチに
高校野球の結果を伝える朝日新聞スポーツ面に載るコラム「はま風」では、中心選手のプレーよりも脇役の頑張りやこぼれ話を取り上げています。7日の試合からは佐賀商業高校の記録員・藤武亮太君が取り上げられました。藤武君は声では誰にも負けません。小学5年のとき、がむしゃらに声を出していたら、監督にほめられてグラブをもらい、「声って野球に大切なんだ」と気付きました。佐賀商では腰を痛めたこともありレギュラーにはなれませんでしたが、「声だけは出せる」とレギュラーを冷やかしてチームの雰囲気を和ませてきました。春の大会前に監督から「お前の声がベンチには必要だ」と言われ、スコアをつける記録員に。甲子園は広すぎてベンチから外野に声が届かず、チームも負けました。
(写真は、佐賀商―高岡商の試合後、アルプススタンドへのあいさつを終えた佐賀商の選手ら)
いろんなタイプが必要
この経験は、将来の藤武君の就活できっと評価されます。声が大きいだけで採用されるわけではありませんが、声出しを通じてチームをまとめたり、人間関係を円滑にしたりできるのは素晴らしい能力です。しかも自分の強みをしっかり把握していますから、この力を生かしてさらに成長してくのでしょうね。レギュラーになれなくても、ベンチに入れなくても、それぞれの役回りで頑張った体験は、就活やその後の仕事に必ず生きます。野球は、「エースで4番打者」級の上手な選手がそろっていれば勝てるわけではありませんよね。選球眼のいい打者、足の速い選手、守備が上手い人、1塁・3塁のコーチ、ブルペン捕手、マネジャー、記録員など、地味な裏方も含めたチームプレーが何より大事です。企業も同じ。エースや4番打者ばかりでは仕事は回りません。さまざまなタイプの人がさまざまな役割を担うわけです。
(写真は、試合後、甲子園の土を集める佐賀商の選手たち)
「あなたの役割は」?
最近「人事のホンネ」でオリエンタルランドの採用担当者にインタビューしました。同社の総合職のESでは学生時代にリーダーシップを発揮した経験を問われるのですが、その中にあえて「あなたの役割」を記入する欄があります。
よく、ESや面接でチームの成績をアピールする人がいます。チームが勝ったり、優勝したりしたのは素晴らしいことです。でも、会社はチームを採用するわけではありません。チームの中であなたがどんな役割を担って、どんな苦労があり、どんな工夫をしてどう乗り越えたのか、何を得てどう成長したのか。企業が知りたいのは徹頭徹尾「あなた」のことです。藤武君のように、高校時代のことなら自分の「役割」を思い出しましょう。いま取り組んでいることについては自分の「役割」、つまり「強み」を意識して行動してみてください。
総文祭は28部門
一方の総文祭には、演劇、合唱、吹奏楽、美術・工芸、書道、写真、放送、囲碁、将棋、弁論、新聞、自然科学、ダンス……などの28部門に2万人の高校生が参加しています。朝日新聞デジタルに「信州総文祭」の特集コーナーがあります。こちらも参考にしてください。(写真は、信州総文祭の総合開会式=7日、松本市)
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