ニュースのポイント
今日取り上げるのは、総合面(3面)の「『米国第一』G7対応は/自由貿易 テロ対策 北朝鮮問題 きょうから伊南部でサミット」(朝日新聞朝刊最終版)です。
(写真は、政府専用機でイタリア・シチリア島に到着し出迎えを受ける安倍晋三首相と昭恵夫人=2017年5月25日)
サミットで議論されるテーマのうち、テロ対策や北朝鮮問題は、7カ国の間でそれほど大きな方向性の違いはないものとみられます。しかし、貿易問題や環境問題は方向性がかなり違います。貿易については、トランプ大統領やイギリスのメイ首相は「自由貿易は行き過ぎている」という持論を持っています。世界全体のことから言っているのではなく、「自国に不利になるような自由貿易には反対」というわけです。また、環境についてトランプ大統領は、地球温暖化対策のパリ協定から抜けるようなことも言っています。環境問題に敏感なドイツなど欧州の国との議論は、かみ合いそうにありません。
G7の力の衰えは少し前から言われています。リーマンショックの後には、G7だけでは問題は解決できないと、中国やインドといった新興国も加えた20カ国の集まりG20が開かれました。今は、この2本立てで世界の問題が語られています。おそらく政治や経済の面だけから考えれば、中国やロシアをG7サミットに参加させた方が問題解決に近づくでしょう。しかし、7カ国が大切にしている「民主主義」とか「人権」とか「法の支配」とか「言論・表現・報道の自由」といった価値を中ロ両国は共有していないと思われているため反対意見が出ます。なぜこの7カ国だけが地球の大問題を語り合うのか、ということに明確な答えはないと言えるでしょう。
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2025/04/03 更新
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