ニュースのポイント
週末の3月1日、いよいよ就活がスタートします。みなさんの多くにとって初めての就活であるのはもちろんですが、スケジュールが後ろ倒しされて初めての年でもあり、わからないことだらけという人もいると思います。そんな就活生の不安や疑問に答える記事を今朝の朝刊で書きました。スタートダッシュでやるべきことをまとめます。
今日取り上げるのは、19面の「3月解禁 就活のツボ/後ろ倒しの影響は?『7月までに内々定』7割/落とされるESって? 誰でも書ける内容はNG/合う企業どう探す?説明会やOB訪問で研究」です。
記事に書いた三つの疑問それぞれに対する三つのポイントをあらためて――。
◆後ろ倒しの影響は?
①3月スタート=事実上の本番選考開始⁉
②「売り手市場で楽勝!」はウソ
③「内定長者と内定ゼロ」学生の二極化進む
◆落とされるESって?
①空白多い、雑→読んでももらえない
②誰でも書ける、どこでも出せる内容→手抜きバレバレ
③体験、エピソード、データのないない尽くし
◆合う企業どう探す?
①憧れ受験は時間の無駄!
②BtoB、中堅・中小企業に目を向けよう
③OB・OG訪問しないと会社・仕事はわからない!
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)
就活アドバイス
3月1日午前0時が就活解禁時間です。さて、まず何をすればいいのか。先輩内定者の「就活体験レポート」から、大手製薬会社などに内定したH.Y.先輩のケースを見てみましょう。先輩の「12月」は、「3月」に置き換えて読んでください。
「12月1日、2日にプレエントリーを行いました。プレエントリーは実はサークルや高校時代の後輩たちにも協力を頼みました。人気の企業にはなかなか繋がらず、説明会の枠が埋まってしまうと聞いていたからです。ここでしか言えませんが。200社ほどプレエントリーしたと思います」
1日午前0時に、各社の採用ホームページ(HP)が一斉にオープンし、プレエントリーの受け付けが始まります。プレエントリーしないと会社説明会の案内すら届きませんから、興味のある企業にはプレエントリーしておきましょう。H.Y.先輩の200社は極端に多い例ですが、あとで「持ち駒」がなくなってしまわないよう3月中に50~100社はプレエントリーしておくことをおすすめします。そこで役立つのが「あさがくナビ」のような就職情報サイトです。午前0時のグランドオープンで、数千社の企業の採用情報が一挙に公開されます。自分に合う会社を検索して探したり、複数の業界や企業を比較したりして、プレエントリーしましょう。
人気企業の場合、オープン直後はアクセスが集中してつながりにくくなることがあると思いますが、プレエントリーだけならさほど慌てることはありません。ただ、会社説明会は募集開始から数分で「満席」になってしまう会社もあります。どうしても参加したい会社については、H.Y.先輩のような「裏技」も考えたほうがよさそうです。ただし、今日の記事にも書いたように、こうした人気企業は本気で挑戦するならいいのですが、憧れだけでエントリーしてもまず通りません。その分、企業を顧客とするBtoB企業や中堅・中小企業に早めに目を向けるのが得策です。
説明会の時期などは業界や企業によって違います。音響機器メーカーに内定したS.Y.先輩によると、彼女が志望したメーカーの説明会は比較的遅い時期の開催でした。
「12月1日に就活が始まりましたが、最初は企業へのプレエントリーだけで、特にすることはありませんでした。プレエントリーしたのは音響メーカーのほかに、補聴器メーカーや音楽関係の会社であわせて20社ほどです」「1月に入るといくつかの企業から会社説明会や選考の案内が届きました。説明会は、東京のほかに、大阪、神戸、名古屋に行きました。旅行気分で楽しかったです」
志望業界が絞り切れていない人や、業界を広げようとしている人にとって合同企業説明会は絶好の機会です。あさがくナビでも、合同説明会「スーパービジネスフォーラム」を、大阪(1日)、名古屋・京都(2日)、滋賀(3日)、東京(10、11日)、福岡(28日)と開きます。積極的に参加して社員の話を直接聞き、自分に合う会社を探してください。
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