中身が良いのに、文章表現で損をしているものがあります。
今日はそのうちの一つを話したいと思います。
ぜひ参考にして欲しいと思います。
はい。ここまで読んで気づきましたか?
そうですね。文末「~ます」の繰り返し(リフレイン)がうるさい。ものすごく文章が稚拙……有り体に言えば「下手くそ」に見える。
皆さんのESは大丈夫ですか? 例えば「思います」を連呼していませんか?
「思います」「考えます」「感じます」……などを使い分ける。更に言えば「~ます」の中に「~です」を混ぜる。
これだけで印象はグッと良くなります。
文末だけではありません。接続詞も同様です。「そして」をやたらに使うES、よく見ますね。「更に」「または」など、言い換えはいくらでもあります。そもそも接続詞が必要な文章かどうかもよく考えましょう。使い方が間違っている場合も多くあります。
「同じ言葉を繰り返さない」。文章をうまく見せるために、必ず心に留めておいてほしいコツです。
ただし大事なのは、これは「うまく見せる」コツであって「うまく書く」コツでは無い。やはり中身となる題材が平凡だったり具体性に乏しかったりすれば、そもそも読まれるESになりません。
あと「何でもかんでも言い換えろ」と言っているのでもありません。鍵になる言葉は統一しないと、かえって読み手が混乱します。人称代名詞(特に一人称)を言い換えるのも変ですね。ひとつのES内に「私」「僕」「俺」があるのはおかしい。そもそも「私」以外の人称代名詞をESで使うことはまず考えられませんが(苦笑)。
「です/ます」「だ/である」の混用も良くありません。
ちなみにそもそも、「私」という言葉自体、大半は省けます。またESを「です/ます」か「だ/である」のどちらに統一すべきか、も悩ましい問題です。
このあたりはまたいずれ別の機会に。