・お、ねだん以上。 → ニトリ
・お口の恋人 → ロッテ
・カラダにピース → カルピス
・プライスレス → マスターカード
前回は企業という「組織」でしたが、今回は「個人」のキャッチフレーズを取り上げます。まず思いつくのはスポーツ選手でしょうか。特に一昔前のプロ野球選手には、誰でも言えるようなキャッチフレーズがついていたものです。
・長嶋茂雄:ミスター(プロ野球)
・王貞治:世界のホームラン王
・衣笠祥雄:鉄人
・山本浩二:ミスター赤ヘル
・吉田義男:牛若丸
・稲尾和久:鉄腕
このあたりの名選手なら就活生の皆さんでもご存じでしょうか。ん? もう少し若い方がいい?(苦笑)
・佐々木主浩:大魔神
・野茂英雄:ドクターK
・上原浩治:雑草
前の二人の現役時代は10年近く前ですが、いずれもメジャーリーグでバリバリ活躍していたので、記憶に残っているのでは?
サッカー選手ですといまも現役を続ける三浦知良選手の「キングカズ」が断トツ有名ですね。名ディフェンダーとして活躍した井原正巳は「アジアの壁」、日本をW杯初出場に導くゴールを決めた「野人」岡野雅行といったあたりも思い出されます。
最近の若い選手にもキャッチフレーズが無いわけではありませんが、ここまで国民に浸透したものはあまりありませんね。思いつくのは日本ハムの斎藤佑樹投手が高校生の時に呼ばれていた「ハンカチ王子」くらいでしょうか。
どの選手のキャッチフレーズも、前回も書いたように「人の関心/注意を引く」「短く/簡潔な」言葉なのが分かると思います。ただ、スポーツ選手の場合は前回の企業とは異なり、「他者が」つけていることが多いものです(主に我々マスコミですが)。その意味では、「自己アピール」とは少しズレているかもしれません。
では企業のように「自分から」発信している、個人のキャッチフレーズはないものか? もちろんあります!
例えば、アイドルの自己紹介です(予想通り?)。もちろんこれも、マスコミ先行でついたものもありますが(福岡に拠点を置くグループアイドル、Rev. from DVLのメンバー橋本環奈さんの「1000年に1人の逸材」はその好例)。
「アイドル戦国時代」と言われるほどたくさんのアイドルがいる昨今、「自分を売り込む」「知ってもらう」ことはとても大切……というか死活問題です。グループアイドルに多い「担当色」もそのためにあります。初めて見た人が、「あ、あの子なんか良いな」と思ったとき、たとえ名前を覚えられなくても「緑担当の子」とか「白担当の子」という風に覚えてもらえるメリットがあるのです。
当然、自己紹介で印象に残るキャッチフレーズを言うことも大事。インパクトがあり、その人となりをお客さんに刻み込む……就活生の皆さんとも重なる気がしませんか?
分かりやすい有名どころ、ということでAKB48のメンバーから何人か紹介しましょう。柏木由紀さんの「寝ても覚めてもゆきりんワールド!夢中にさせちゃうぞ!」や、渡辺麻友さんの「みーんなの目線を、いただきまゆゆー!」あたりはよく知られていると思います(知られてない?)。