・あなたを色に例えると何色ですか
・あなたを動物にたとえると何ですか
といった質問も、ある意味ちょっとひねった(縛りをかけた)「キャッチフレーズ」を付けさせる質問と言えます。そうやって考えると、「就活」と「キャッチフレーズ」は親和性があると言えるでしょう。ちなみに真偽のほどは分かりませんが、ちょっとネットを検索してみると、
「内定をゲットする人の7割は自分にキャッチフレーズを付けている!」
なんて書いてあるサイトがいくつかありました(笑)。
そもそも、「キャッチフレーズ」とは何なのでしょう。広辞苑を引いてみます。
「人の注意をひくように工夫した簡潔な宣伝文句。惹句(じゃっく)」
とありました。ちなみによく似た「キャッチコピー」は「(和製語)見る人に関心を持たせる短い宣伝文句。キャッチフレーズ」とあります。ほぼイコールと言うことですね。
ここで大事なポイントが二つあることに気づきましたか。キャッチフレーズは
1:人の関心/注意を引く(まさに「惹きつける」)
2:短く/簡潔な
言葉でないといけないということです。そのためにどうやって作ればいいか……という具体的なテクニックはまだ先にして、皆さんが日常よく目にするキャッチフレーズから、このふたつのポイントを体感してもらいましょう。
今回取り上げるのは、皆さんの就活や学生生活にも無くてはならない(であろう)、コンビニエンスストアです。こう書いただけでも、おそらく各社のCMで使われているキャッチフレーズが脳内に流れてきませんか?(笑)
・セブン-イレブン:「セブン-イレブンいい気分」
→「ぶん」という韻を踏むことで心地よさを生み出しています。ちなみにこの言葉は、本家アメリカのロゴ“Thank Heaven Seven-Eleven”を意訳したものです。こちらもちゃんと韻を踏んでいますね。
・ローソン:「マチのほっとステーション」
→「ホット(hot)」な場所であり「ほっとする」場所でもある。二重の意味が掛けられています。ちなみに私が学生のころは「開いてます、あなたのローソン」でした。
・ファミリーマート:「あなたとコンビにファミリーマート」
→これまた掛けことば。「あなた(=お客)とコンビを組む存在」という意味と「あなたにとってコンビニエンス(convenience)=便利な存在」という意味。
何となく「キャッチフレーズ」のキモが分かって来たでしょうか。今回は「コンビニ」という企業でしたが、次回はもっと皆さんに引きつけて「人」にまつわるキャッチフレーズを紹介しようと思います。お楽しみに。