あきのエンジェルルーム 略歴

2014年10月16日

就活中にも”腹心の友”は見つかる!? ♡Vol.7

 いつも心にエンジェルを。

 みなさんは、就活中に自分と同じような就活スーツ姿の学生を見かけたとき、どう思いますか?
 「負けたくない!」とライバル心が芽生える人もいるでしょうし、「ああ、あの子も就活生なのね」と親近感を覚える人もいるでしょう。
 
 街角で出会っただけだと、お互い就活生と気づいても、なかなか仲良くなれないかもしれませんが、会社説明会や、志望企業の筆記試験や面接などの待ち時間に雑談していて波長が合った人を見逃す手はありません。インターンシップなども未来の”腹心の友”を見つける絶好のチャンスです。
 少なくとも同じ会社を志望していたわけですから、志向も似ている部分があるでしょうし、就活中も情報交換すれば、いろんな対策を練ることができます。
 また、最終的にお互い別の企業に就職したとしても、同業他社はもちろん、異業種に知り合いがいることが自分の仕事の強みになる場合もあります。私も就活のときに知り合って、いまも続いている友達が何人かいます。利害関係があるようなないようなビミョーな関係だからこそ話せるネタもいろいろあります。
 お次は入社後です。内定式、新人研修、いろんな場面で出会う同期と、性別不問でぜひ仲良くしてください。中でも同じ部署に配属された同期は、新・社会人としてのカルチャ-ショックを乗り切るときの「命綱」になります。
 異性の場合、そこで恋が芽生えて、そのまま結婚しちゃったカップルもいますけど、まずは友情を育むところから始めましょ。
 私にとってエンジェルな人、それは新人として一緒に秋田総局に配属されたSくん(後ろ姿ですいません)です。大げさな言い方をすれば、私の貞操(古い?)を守ってくれた人でもあります。
 
 新人記者の仕事は主に事件事故取材です。日中は警察署に詰め、朝と夜に事件のキーマンになるような刑事や検事、裁判官の家などに「朝駆け」「夜討ち」と言われる突撃取材をします。

 警察官は家族が同居していることがほとんどなので普段は強面(こわもて)でも、家の近くでは意外なほど紳士的です。朝は、犬の散歩をしながら話してくれたり、夜は、張り込み中に睡魔に負けて車の運転席で寝入ってしまった私を起こしてくれたり……。
 でも、夜の歓楽街ではそうは行きません。いったんお酒が入ってしまうと、手を握られることは日常茶飯事、一緒にカラオケに行けば、わざとヌード画像が出てくる曲を選んでは、女性記者に見せつけてニヤける警察官もいました。
 特に手強いのは、官舎などに単身赴任している検事や裁判官などです。なんたってひとり暮らしですから、そこに女性記者が訪ねてきたらふたりっきり。秋田総局時代には女性記者にセクハラをするので有名な検事もいました。そのうえ、女性記者にだけは口が軽い、のおまけつきです。
 マスコミ各社はこぞって、女性記者を担当につけ、私もデスクから「おまえが行けばネタが取れる」とハッパをかけられていました。時には、検事自ら「今日うちに寄りなよー。いい話教えてあげるからさー」と“営業”してくる始末です。
 しかし、当時は携帯電話といえば肩から掛ける旧式のものが総局に1台あるだけ。記者個人はポケベルしか持っていません。迫ってこられても、緊急のSOSが発信できるわけもなく、その場から逃げるぐらいしかできません。
 そんな人身御供みたいなことをやっていたら身も心ももちません。自分の身を守りたいと考え出したのが“ポケベル作戦”です。(右写真が懐かしのポケベル)
 セクハラ率の高い関係者に会う前には、「これから△△の家に夜回りするので、30分おきにポケベルを鳴らしてね」と同期のSくんに頼んでおくのです。いくらなんでも会ってすぐに押し倒してくる人はそうそういませんから。
 聞きたい話をさっさと聞いて、雰囲気が怪しくなったら、そのポケベルをきっかけに席を立つ。ピーピー音で殿方の「酔い」や「やる気」を削ぐこともできます。
 お互い新人記者として大忙しだったはずなのに、面倒がらずにポケベルを鳴らしてくれたSくん、ホントにありがとう! 当時も今も足を向けては眠れません。

 ちなみにそのSくん、今では花形部署を束ねています。エラくなる人は新人のときからひと味違いますね。当時からスレンダーでしたが、40代後半でこの体形(体重50kg台キープ)という点でも尊敬です。

 いつか顔出しでも登場してもらいましょう。