今回は自分の使っている言葉が「ら抜き」なのかどうか、それを区別する方法を教えます。
そもそも、「られる」が接続するのはどんな動詞なのか?
答えを言ってしまうと「上一段活用」「下一段活用」「カ行変格活用」の動詞です。
「???」って感じですか。文法は中高生で習ってるはずですよね?
失敬、ちょっと意地悪しました。逆転の発想をしましょう。
「れる」が接続する動詞は何か。これはシンプル。「五段活用」の動詞です。その未然形に「れる」がつきます。
もっと分かりやすく言うと、「ア段の音」につくのが「れる」です。
・読む → 読まれる(「ま」+れる)
・書く → 書かれる(「か」+れる)
つまり「られる」が接続するのはア段「以外の」音です。
ア段ではない時に使う「られる」で、「ら抜き」が起きやすい、ということですね。
ここまで読んで嫌になった人、いますか?
そんな人にとっておきの解決策を教えましょう。
簡単です。「れる」「られる」を使わない。
見る → 見ることが出来る
読む → 読むことが出来る
長くなるのは難点ですが、正しくない日本語を使うよりはいい。
更に、「ら抜きかそうでないか」に頭を悩まして肝心の中身が薄くなる心配もない。
時にはこういった割り切りも必要です(本当はこれを言いたいために書いていたのかも……)。
【おまけ】
前回に続き、自分のiTunesをあさって見ました。
あるもんですねぇ。「ら抜き」の歌。
SMAP「夜空ノムコウ」(1998)
♪あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
ちなみに筆者は作曲者の川村結花さんのカバー版が好きです(どうでもいい)。
サザンオールスターズ「C調言葉に御用心」(1979)
♪照らう元気もありゃしもないのに
♪相当クールでいれるのも妙ね
30年以上前の歌にもあるのが驚きですね。
まあ桑田さんの場合は、言葉の語呂合わせや韻こそが最大の魅力なので、これは「あえて」なのかな、と思いますが。
あなたの好きな歌にも「ら抜き」があるかもしれません。
よかったら探してみて下さい。