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トランプ氏の当選はアメリカ国民が「強い大統領」を欲していた表れだと思いますが、これからの世界を考えた時に気になることはいくつもあります。特に気になるのは、世界経済と地球環境への影響です。トランプ氏は「外国からの輸入品に高い関税をかける」と言っています。アメリカが高関税をかければ、相手国も対抗することになります。戦後の世界は自由貿易に向けて進んできたのですが、保護貿易に逆戻りする流れになり、最悪の場合は戦争の火種にもなりかねません。また、地球環境問題を軽んじる姿勢にも不安を覚えます。多くの人は地球温暖化が進んでいることを実感しているはずで、今後への不安を強めています。にもかかわらずアメリカが環境対策に後ろ向きであることは、人類の将来に禍根を残すことになると思います。これから4年間のアメリカの動きとそれが及ぼす世界への影響を注意深く見ていく必要があります。(ジャーナリスト・一色清)
(写真・米ミシガン州グランドラピッズで開かれた集会で演説するトランプ氏=2024年11月5日/朝日新聞社)
★【文化】「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産へ 評価機関が「登録」勧告(11/5.Tue)
文化庁は5日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に提案している「伝統的酒造り」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表した。同庁によると、日本の提案について登録勧告が覆った例はないといい、12月上旬にパラグアイで開かれる政府間委員会で正式に決まる見通し。無形文化遺産は、芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などが対象。遺跡や自然が対象の「世界遺産」、文書や絵画などが対象の「世界の記憶」とともにユネスコの代表的な遺産事業とされる。無形文化遺産は現在世界で611件あり、日本からは歌舞伎や和食、和紙など22件が登録されている。
★【国際】トランプ氏が当選確実 再選失敗して米大統領に返り咲き、史上2人目(11/5.Tue)
米大統領選は5日に投開票され、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選を確実にした。AP通信が報じた。初の女性大統領を目指した民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)は及ばなかった。4年ぶりにトランプ氏が大統領に復帰し、「米国第一」路線への揺り戻しが起きる。世界も大きな変化への対応を迫られる。トランプ氏は6日午前2時半ごろ、フロリダ州ウェストパームビーチで支持者らを前に演説し、「我が国が目にしたことのないような政治的勝利だ」と宣言した。
★【科学】福島第一原発の燃料デブリ、試験的取り出し完了 事故後初めて
(11/7.Thu)
東京電力は7日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出し作業が完了したと発表した。燃料デブリを取り出したのは、事故後初めて。今後、茨城県内の研究施設に運び、分析する。 採取した燃料デブリの大きさは5ミリ以下。5日の測定では、20センチの距離で放射線量は毎時約0.2ミリシーベルトだったという。今後、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設に運び、成分などを分析する。
★【経済】日産自動車、世界で9千人削減 三菱自株も一部売却、純利益93%減(11/7.Thu)
日産自動車は7日、世界で9千人の人員削減をすると発表した。世界での生産能力も2割減らす。同日に発表した2024年9月中間決算では、営業利益が前年同期比90.2%減の329億円となるなど、業績の不振が続いているためだ。保有する三菱自動車の株式も一部売却する。売上高は前年同期比1.3%減の5兆9842億円、純利益は93.5%減の192億円。世界販売は前年同期比3.8%減の158万5千台と2年ぶりに減少。特に米国で販売が好調なハイブリッド車(HV)を投入しておらず、激しい販売競争を背景に奨励金を増やしたことなどから収益が悪化した。
★【政治】103万円の壁見直し、自公国が税制協議へ 引き上げ幅など焦点に(11/8.Fri)
自民、公明両党は8日、所得税がかかる年収の最低ライン「103万円の壁」の見直しに向けて制度設計を詰めるため、要望している国民民主党を入れた税制協議を週明けに始めることを決めた。国民民主は178万円への引き上げを強く主張しており、少数与党となった自公側の一定の譲歩は避けられないため、引き上げの幅が焦点になる。
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