【27卒学生の就活ルポ】何か成功体験つかんで自信を取り戻したい【アニマルさん5】

　年末に向け、本格化してきた2027年卒（大学3年、修士1年）の就活をルポする連載。今回は、地方公立大の理系学部女子学生のアニマルさんが5回目の登場です。外食関連の会社を中心に就活してきたアニマルさんですが、最近はほかの業界にも興味がうつってきたといいます。自分に自信が持てず落ち込むこともあるといいますが、何か成功体験をつかんで自信につなげたいと考えています。（編集部・福井洋平）
（写真はiStock）

【地方公立大理系学部　3年女性　アニマルさん】

■＜就活対策＞興味がほかの業界に移ってきた
　最近は就活にはあまり身が入らない感じでした。大学で毎週、就活に関する授業があり、4年生の先輩の体験談を聞いたり履歴書の書き方を教わったりしていますが、先生がちょっと苦手で、あまり好きな授業ではないです。近々、大学で業界研究会が開催され、20社以上の企業が来校する予定です。その中から3社を選んで話を聞けることになっていて、特に中食産業の会社に興味を持っています。また、地元自治体でも就活イベントがありそちらにも参加しようと思っています。
　少し前までは外食産業にすごく興味をもってインターンシップにも参加していたのですが、最近その軸がちょっとぶれてきています。きっかけはゼミの先生に「卸業界はどうか」と提案されたことです。確かに食についてもっと幅広い分野で携われるなと気づき、大学生活では外食のアルバイトを頑張ってきたので、社会人になったら違う道に進むのも良いかもしれないと思うようになりました。自分は、興味にすごく波があるんです。

■＜自己分析＞大学で「人とかかわる仕事」すすめられる
　食にかかわる仕事につきたいという思いは引き続きあるといえばありますが、それ以外でもいいんじゃないか、という気持ちも出てきています。大学にキャリア開発室というところがあってそこで一度面談を受けたのですが、そこではどこの業界がいいというよりも「人とかかわる仕事」という観点で仕事を選んだらいいのでは、とアドバイスを受けました。人とかかわることが得意そう、営業の仕事に向いていそうとも言ってもらいました。確かに自分も、デスクワークよりも外に出て人と関わる仕事が向いていると思っています。
　アルバイトでテレアポの仕事をしたことがあり、知らない人にむりやり商品を売るような仕事はしんどいなと思っていました。営業はそういう仕事だと思って敬遠していたのですが、人としっかりかかわってビジネスをつくっていくのが営業だと考えると、確かに面白いのかもしれません。今やっている長期インターンシップ先では外部との窓口業務を担当していて、「ホウ・レン・ソウ」（報告・連絡・相談）がしっかりできていると評価いただいたこともあります。自分がミスをして相手がいやな気持ちになったりしないよう、確認も慎重に行うタイプです。人と誠実に向き合うというのは、自分の強みなのかもしれません。

■＜今後の目標＞明確な目標をたてて達成したい
　最近は自分に自信が持てず落ち込む日が続いていました。どうして自信が持てないのかと考えて、明確な目標を立てて達成した経験が少ないからだと思いました。自分はいろいろアルバイトもしていますし行動力はあると思いますが、計画性に欠ける部分があり、振り返りも苦手だと思います。今後は長期インターンで具体的な目標を設定し、それを達成することで自信をつけたいと考えています。

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