【27卒学生の就活ルポ】本選考本格化見据えてエントリー広げる【サッカーさん7】

　　年末が近づき、本格化している2027年卒（大学3年、修士1年）の就活をルポする連載。今回は、国公立大文系学部男子学生のサッカーさんが登場します。就活にあたって自分の軸は何なのか迷いが生まれていたサッカーさんですが、経験を重ねてひとつの方向性が見えてきました。志望企業は変えていませんが、本選考が始まる企業も増えていることから、今以上に幅広い企業を見ていこうとしています。（編集部・福井洋平）
（写真はiStock）

【首都圏国公立大文系学部　３年男性　サッカーさん】

■<就活の軸>「頼られる人になりたい」という将来像固まる
　就活をすすめるにあたって自分の軸をどう考えるか悩んでいましたが、就活エージェントの方のサポートもあり、「はやく頼られる人間になりたい」という方向性がみえてきました。仕事をしていくうえで頼られる人間ってかっこいい、という思いがなんとなくありまして、それを目標と考えていくと、できるだけ若いうちから裁量権のある職場に飛び込んで能動的に働き、はやく成長したいと考えるようになりました。
　いくつか受けているベンチャー系企業では、この軸を押して行きたいと思います。人材系の大手ベンチャーでは1次面接で人生で頑張ったことのトップ3、就活で大切にしている軸やどういう業界をみているかといった質問をされましたが、しっかり首尾一貫した答えができたと思っています。ただ2次面接では「強みと弱みを教えてください」という質問が想定外で、ちょっと弱みの答えに詰まってしまいました。

■<インターンシップ>実践的な商品提案を体験
　志望度が高い地元の証券会社のインターンシップに、先日参加してきました。夏に参加したインターンの続きで、前回は証券業についての概説的な説明を受けましたが、今回は実際に販売している投資信託のパンフレットをもとに販売戦略を考えるというより実践的な内容でした。対面での開催だったので車で長時間かけて地元に戻ったのですが、人事の人から名前を呼んでもらえたりして、印象づけられたのはよかったです。ベンチャー系企業は面接のテンポもはやく全員が成長に燃えている印象がありますが、この会社は社員のみなさんがおだやかでいい雰囲気だなと感じています。資格を取得すると報奨金が結構もらえるという仕組みもいいなと感じました。

■<今後の就活>本選考にらんで幅広い業種を見ていく
　いまは証券業界に対する関心が高まっています。働きながらお金の勉強ができる、というのは魅力的ですね。今後はエリア採用をしている大手証券会社なども含めて、証券業界を幅広く見ていきたいと思っています。
　これからほかの企業でも本選考が本格化してくるので、ナビサイトなどをつかって説明会を調べたり企業研究を進めたりしていこうと思っています。金融業界が中心ですが、コンサルティングも視野に入れています。メーカーは自分の働くイメージと少し違うと感じているので、幅広い業界と関われるサービス系の仕事に魅力を感じています。日経平均株価や円相場の動向もニュースでチェックして、金融リテラシーを高めていきたいです。

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