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地方都市でも説明会をする大企業ならいいのですが、ベンチャー企業などはどうしても東京での選考が主体になります。そんな時にまず必要なのが「スペース」。「就トモCafe」を運営する人材会社「ネオキャリア」の篠原広高さんはこう語ります。
「地方出身の学生は新宿駅前で高速バスを降りてカフェでESを書いて、公衆トイレの中で着替え、荷物はコインロッカーに預けたりしている。東京在住の学生にくらべてずいぶんハンデがあると思います」
「就トモCafe」は2012年5月にスタートしました。高速バスのターミナルから近いこともあり、地方学生の利用が開設当初から多かったそうです。彼らの要望を受け、荷物預かり所や更衣室(2室)も設けました。
事前登録(無料)すると、就活生なら3時間まで200円、3時間以上300円で施設を利用できます。荷物も1日100円(日をまたいでの預かり不可)で預けられ、Wi-Fiや共用パソコンもあるのでWEBテストをやったりエントリーシートの仕上げをして提出したり、必要資料をプリントアウトすることもできます。月に何度かは企業の説明会も開催。地方の大学を中心に19大学と「セカンドキャンパス 新宿校」という形で提携しており、その大学生なら無料で使用することもできます。
「開設4年目になり、先輩から後輩への口コミも広がって会員数は順調に増えています。これからも多くの学生たちに活用してもらいたいですね。」(篠原さん)