なおこの就活道場 略歴

2014年01月21日

みのる、日テレセミナーのESで悩む (第7回)

求めるられる人材像とは

 みなさんこんにちは。
 今回はESのお話です。しばらくの間ESについて重点的に触れていきたいと思います。
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 今回はみのるが提出を諦めたESのお話です。
 「日テレのセミナー『世界一受けたいクリエーター入門』のESを見てほしい」と送ってきたみのる。ESの項目1,2,3は志望理由や業界への興味関心をきく一般的な内容でした。

◆項目1 やりたいこと

◆項目2 テレビ局を志望する理由

◆項目3 あなたが今までの人生で見た中で、最も好きなテレビ番組

 「クリエータ―入門」用ESらしいのは後半の項目4,5,6でしょうか。

◆項目4 「+、-、×、÷」を使ってちょっと納得できるあなた独自の公式を5つ作ってください。<記入例>石田純一+靴下=普通の中年
 
◆項目5  あなたの強みや特徴がよく分かるような「自分川柳」(五・七・五)を作ってください。また、その川柳を(200字以上250字以内)で解説してください。<川柳記入例>ああ部活 朝から晩まで ああ部活

◆項目6 あなたが日本テレビで是非やってみたいオリジナル企画(番組・映画・イベント・新規ビジネスなど)を書いてください。必ず『企画タイトル』を明記し、伝えたいメッセージ・出演者・放送時間帯・視聴者ターゲットなど具体的なイメージも盛り込んでください。(700字以上800字以内)
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 みのるの書いたESの一部を見てみましょう。

◆項目4
① 不細工×イケメン=ノンスタイル井上
② 理想×恋÷妥協=結婚
③ 共有×衝突×愛=チーム
 
 なおこ評→面白いことを書こうとした気持ちはわかります。手を打つような納得感や、みのる自身を表しているかといえばいかがでしょう。「ちょっと納得できるあなた独自の」とあるように、「人を納得させる」「あなた独自の」ものを求められていますよね。そういう目で見ると「みのるらしさ」が出ているか、「わかりやすい」公式かというと物足りなく感じます。「○○×●●÷▲=みのる」というような自己紹介的要素のある公式も欲しいところです。


◆項目6
企画タイトル 「あなたは本当のことを知らない ~偽善との葛藤~」
 平凡な大学生と海外孤児院の子供の絆をテーマに報道特別番組を制作したい。
 (略)映画を観て始めた海外ボランティア。(略)自分のこの経験を映像化し、本気で取り組む姿を今の若者に伝え、動かしたい。  
 視聴者ターゲットは高校生や大学生。大学生は長期休みに多くの時間を持て余していることが多い。さらに秋入学を採用する大学が出てくれば4月から8月は時間を持て余す学生が増えるだろう。この時間に社会貢献する方法があるという提案があれば、学生に影響を与えることができるのではないかと考えた。放送時間帯は月に2回半年間23時から24時。大学生が飲み会の多い月末は避ける。私自身の過去の生活や友人の生活を考えると大学生はこの時間が意外と空いていると感じる。
 大学生に年齢が近い芸能人に1か月間発展途上国を訪問してもらう。今、若者に人気の能年玲奈を初回に抜擢し、(略)スタジオでは有吉弘行とマツコ・デラックスに加えて、毎回ゲストを1人呼ぶ。有吉、マツコの2人は物怖じせず、世間にメッセージを放てる。偽善ではないかという考えと闘ってほしい。(略)
↑ここまで↑

 なおこ評→『企画タイトル』を明記し、伝えたいメッセージ・出演者・放送時間帯・視聴者ターゲットと求められる要素は書いています。気になるところは例えば「スタジオでは有吉弘行とマツコ・デラックス」。この組み合わせどこかで見たことありますよね。「クリエータ―志望」としてこういう企画を出したらどう思われるでしょう。


 電通の採用部長・真道さんは「人事のホンネ」でクリエーティブ部門の採用について次のように語っています。
 「一般の学生さんからは『電通はソフトバンクのCMを考えるくらいすごいアイデアがないとダメなんじゃないか』と、勝手に高いハードルがあると見られてしまう。よほどすばらしいアイデアの持ち主でなければ受けることすら出来ないんじゃないかと。そういうイメージを勝手に持たれてしまうのは残念です。実際いろんな人がいるし、いろんな仕事があります。アイデアは大事ですが、その出し方は後から学べます。新入社員研修の初日は『アイデア発想演習』というプログラムからスタートしますし、経験値を積むことである程度のレベルには達することが出来るものだと思います」

 どの業種でもどんな会社でどんな仕事についても、アイデアの発想力は「経験で鍛えられる」と私も思います。学生のうちから即戦力になるような実力は必要ないでしょう。しかしこれは「クリエーター入門」用のESです。「クリエーター」になりたい、と思う人が応募してくると思うので全体的にオリジナリティーが欲しいです。もう少し「こういう人が求められているのかな」と考えて、「平凡なES」にならない工夫をするのが大切だと思いますよ。

 どのセミナーでどのように自分を売り込むか。相手(志望する企業)のニーズ(どのような人材を好むか)を考えて戦略を立ててみてください。

 それではまた。

 なおこ