ニュースのポイント
自動車とネットをつなげて、運転を便利で楽しくしようという動きが加速しています。自動車メーカーとIT企業、電機メーカーなどが「つながる車」の開発を競っています。
今日取り上げるのは、経済面(11面)の「車×ネット=つながる/スマホとナビ融合、音声検索…/メーカーは開発強化」です。
記事の内容は――トヨタ自動車はカーナビ向けの新しい通信サービスを発表した。スマホやタブレット端末との連携を強化したのが特徴。音声対話による検索も強化し「明治通り沿いのそば屋を探して」などと話しかけると、カーナビに店の候補が表示される。今夏以降、このサービスが利用できる純正カーナビを発売する。自動車各社は便利さや楽しさを追い求め、若者の車離れも食い止めようと「つながる車」の開発に力を入れる。ホンダは小型車フィットなどにiPhoneと連携する機能を付けた。独アウディや韓国の現代自動車(ヒュンダイ)などとともに、米グーグルと次世代の車載用基本ソフトづくりにも乗り出している。すでに米ゼネラル・モーターズ(GM)や独BMWは、高級車で「つながる車」を実用化している。
(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)
就活アドバイス
トヨタの新サービスは「T-Connect(ティーコネクト)」。運転しながら会話するように使えるのが売りですが、図にもあるように便利で多彩な機能が搭載されます。とくに、スマホやタブレットとの連携を強めました。トヨタのT-Connectのホームページを見ると、今後提供する予定のアプリとして、るるぶドライブ(JTBパブリッシング提供)、ぐるなび、天気予報(ウェザーニュース)、music Chef(ETスクウェア)、株価情報(ストックウェザー)、パナソニック・エアコン操作アプリ、自動車保険アプリ(あいおいニッセイ同和損保)などが並んでいます。
ここまでいるか⁈と突っ込みたくなる機能もありますが、いまや自動車とIT企業の連携は当たり前。さらに、出版、エンターテインメント、電機、保険など、さまざまな業界も、車の進化に関わってくるわけです。
トヨタの記事の隣には「液晶パネル かたち自由自在/シャープ 車に応用」が載っています。シャープが、得意の液晶技術を応用し、丸かったり穴が開いていたり、車の運転席前に使えるよう形を自由にできる液晶パネルを開発、自動車部品に本格参入するというニュースです。すでに日米欧の自動車メーカーとの商談が進んでいます。
異業種の連携、融合のニュースは、これからもっと増えると思います。こうした記事でいろんな業界、企業に関心を広めてください。
※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。