2014年04月04日

新聞で未知のニュースに出合おう

テーマ:メディア

ニュースのポイント

 春の新聞週間がはじまりました。日本新聞協会が毎年実施、今回は読んで幸せな気分になった新聞記事とその理由を募集した「HAPPY NEWS 2013」の大賞をはじめ、受賞作15作品などを発表しました。また新聞協会のインタビューで、タレントの八田亜矢子さんが、未知のニュースに出合う新聞の魅力を語りました。

 今日取り上げるのは23面の「小さな記事、心つなぐ『HAPPY NEWS大賞』など発表 春の新聞週間」のうち、「未知の出合いが豊富 八田亜矢子さん」です。
 記事の内容は――八田さんは両親の影響もあり、小学校高学年の頃から新聞を読み続けてきたが、もっぱら時事問題や政治欄、科学欄に目を通し、関心のないスポーツ欄などは読まずに飛ばしていた。だが今「新しい世界が次々に広がり始めた」。新婚旅行で訪れた1月のスペイン。サッカーのプロチーム・FCバルセロナの選手のハットトリックを目の当たりに。ソチ冬季五輪ではアイスホッケーの迫力に圧倒された。東京ドームに通って、プロ野球の奥深さにもはまった。「知らないうちに、丹念にスポーツ欄を読むようになっていました」。新聞の魅力は「知らないこと、知らない世界を、どんどん発掘していけるところ」。疑問があればインターネットで検索すれば済む時代だが、それでは限られた世界の住人になってしまう。新聞には「未知のニュース、へぇーと感心させられる生活の知恵など、求めていない情報さえもが詰まっていて、想定外の出合いがふんだんにある」。これがある限り、デジタル技術がいくら発達しても、「紙の新聞はなくならないと思います」。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 新聞、テレビ、出版、インターネットと、ニュースはいろいろな媒体に載りますが、新聞の特長は、たくさんのニュースを「見出しの大きさ」と「少ない言葉」でわかりやすく伝えることと、「未知のニュース」に出合えることです。ネットでもニュースを見ることはできますが、どのニュースも同じ大きさの見出しが並んでいて、みなさんはその中から興味のあるニュースをクリックして詳しく読んでいると思います。新聞は違います。どの面を開いても、大きなカット、見出しがまず目に入るはずです。新聞社が多くの読者に伝えたい大事なニュースだと判断したものを、目立つようにつくってあるからです。自然とその横にある記事も目に入ります。見出しを見て興味を持てば、目を通すことになります。こうして、日本中、世界中のさまざまな知らない出来事にたくさん出合えるのが新聞なんです。ネットは自分の興味を深く深く掘り下げるのに向いていますが、新聞は自分の興味を広げるメディアです。就活でも、それぞれをうまく使い分けることが大切です。
  
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