2014年02月12日

ANA、JAL志望者必見!アジアの空でLCC急増中

テーマ:経済

ニュースのポイント

 東南アジアで格安航空会社(LCC)の需要が急増しています。日本と東南アジアを結ぶ路線も今後増えるのは間違いありません。全日空(ANA)、日本航空(JAL)などの航空業界や、JTBなどの旅行業界をめざすみなさんは、世界の航空地図の変化に目を凝らし、一歩先を行く企業研究をしてください。

 今日取り上げるのは、総合面(3面)の「過熱 東南アジアLCC/シンガポール航空ショー開幕」です。
 記事の内容は――シンガポールで開幕したアジア最大の航空ショーでは、ベトナムのLCC「ベトジェットエア」による100機導入の大型契約が話題をさらった。ベトナムの昨年の航空需要は前年比22%増。タイや韓国などへ展開している同社は日本就航もめざす。日本路線では、3月にマレーシア系の「エアアジアX」が、6月にタイとシンガポールの合弁LCC「ノックスクート」が、タイなどと日本を結ぶ路線の就航を予定している。JAL、ANAなど日本の航空各社も激しい競争を迫られる。東南アジアでは現在24社のLCCが運航中で今年中にさらに3社が加わる見通しだ。東南アジア各国ではLCCが急増し座席数ではすでに5割超。20年後のLCCのシェアは世界平均では25%程度と推測されるが、東南アジアでは7割を占める可能性もある。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 LCCはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で、サービスの簡素化や効率的な運営により低価格で運航する航空会社のこと。1970年代の米国の航空自由化をきっかけに登場後、欧米で広がりました。アジアでは2000年以降に各国で運賃や路線を自由に決められる規制緩和が進み急速に普及しました。国内でもこの数年、ANA系の「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア(「エアアジア・ジャパン」から社名変更)」、JAL系の「ジェットスター・ジャパン」が次々に誕生。低運賃の一方、運航の遅れが多いことなども含め、新規就航が話題になっています。すでに利用した人もいるでしょう。国内のシェアはまだ高くはありませんが、今後増えていくのは間違いありません。

 LCCの台頭で業界の構図は大きく変わりつつあります。国際線だけでなく、成田や関西空港と地方の空港を結ぶ路線も増えています。こうした業界の最新事情について、JALの人事部採用・育成計画グループ長の山本和則さんは「人事のホンネ」のインタビューで「(LCCなどの)状況を知っているかどうかも大きいですね。昔はCA(客室乗務員)というと全日空かJALでしたが、今はLCCもあり、CAになるチャンスは広がったかもしれません。でも、JALのCAはここを大事にしている、こういうサービスを目指しているという違いや特徴を書くなり、表現してもらえたらいい」と話していました。CA志望者に限らず航空業界をめざす人は、LCCが台頭する中でのANAやJALならではの役割、そこで自分は何をしたいのかなど業界の現状と将来を見据えたうえで、自分の考えをまとめてみましょう。一歩リードすること間違いなしです。

 東南アジアは経済発展で国民の所得が伸びています。今後、LCCの普及で日本を訪れる人も急増するでしょう。旅行業界などを志す人にとっても、こうした記事は業界研究のヒント満載です。朝日新聞デジタルで「格安航空」というキーワードで検索したところ、過去1年分で625件の記事が見つかりました。こうした業界記事を企業研究に役立ててください。

 朝日新聞社は2月25日(火)に就活生応援イベント「就職フェア 女子大生のための めざせ‼CA&GS内定セミナー」を開きます。参加無料です。航空業界をめざす女子学生のみなさんはぜひ申し込んでください(詳しくは下記URL参照)。

【朝日学生キャリア塾2月講座、まもなく締め切り】朝日新聞社が主催する就活力アップ講座「朝日学生キャリア塾」の特別講座の受講生を募集中です。詳しくは画面右側にあるバナーを開いてご覧ください。
※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。

アーカイブ

テーマ別

月別