2013年11月21日

東京モーターショー、車業界志望者は必見!

テーマ:経済

ニュースのポイント

 世界最大級の車の祭典「東京モーターショー」が開幕します。内外の自動車メーカーをはじめ、多くの部品メーカーなどが最新のエコカーや安全技術を競っています。自動車関連業界を志望するみなさんは必見です。

 今日取り上げるのは、経済面(8面)の「エコも若者も 戦略/東京モーターショー 23日一般公開」です。
 記事の内容は――東京モーターショーが22日に開幕、23日から一般公開される。トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)や日産自動車の3人乗りの新しい電気自動車(EV)、三菱自動車のプラグインハイブリッド車(PHV)など、世界をリードする最新のエコカーが注目を浴びる。日本メーカーのもう一つの目玉は若者を狙った車。ホンダは軽自動車のスポーツカー、ダイハツ工業はドアやボディーを着せ替えられる車、トヨタは体の重心移動で操作できる1人乗りの乗り物、日産は若者戦略車「IDx」を置いた。背景にあるのは若者の車離れ。パソコンや携帯電話など車より優先度が高いものが多くなっています。1990年に778万台あった国内の新車販売は2012年には536万台に減った。一方で自動車関連の仕事をする人は約550万人、働く人の8.8%を占める。「これ以上国内生産が減れば、産業として成り立たなくなるのでは」との懸念も出る中、各メーカーは若者をひきつけようと必死だ。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 43回目となる東京モーターショーは、デトロイト、パリ、ジュネーブ、フランクフルトと並ぶ「世界5大モーターショー」の一つ。以前は毎年開かれていましたが2005年からは2年に1度の開催です。東日本大震災があった前回2011年と比べ企業数は増え、部品メーカーなども含めて12カ国178社が参加します。EVの米テスラモーターズが初出展したほか、スウェーデンのボルボは6年ぶりに復帰しました。ただ、ゼネラル・モーターズ(GM)など米ビッグ3が3回連続で参加しなかったほか、米ロサンゼルス、中国・広州でも同じ時期に自動車ショーが開かれ、存在感の低下が指摘されています。

 それでも、自動車メーカーや部品メーカーなど関連業界を志す人にとって、業界の現状と課題、未来の方向性を知るのに、こんなにいい機会はありません。車の未来や安全性などに関するシンポジウムも開かれます。業界・企業研究の一環として、見てくることをお薦めします。「若者の車離れ」は、みなさんの世代に関するテーマです。自分や友人は車をどう考え、車とどう付き合っているのか、国内の新車販売を増やすことはできるのか。今後の車社会のあり方や若者と車の関係について考えてみてはどうでしょう。志望動機や「会社に入ってやりたいこと」にもつながりますよ。

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