2013年11月11日

【号外】社会人と話す練習をしよう

テーマ:就活

ニュースのポイント

 みなさんが就活で接するのは、会社員として活躍する大人です。いきなり面接に臨んでも、きっと緊張してうまく話せないでしょう。本命の企業ならなおさらです。OB・OG訪問をはじめ、あらゆるツテを利用して、企業で働く人と会いましょう。

 今日は朝刊の発行がお休みのため、9日付のオピニオン面「声」のページにある(12面)「若い世代」から、「刺激いっぱい 社会との接点」を取り上げます。
 福岡県の女子大学生からの投書。この学生は、企業のインターンシップに参加して「社会の現実と学生である自分のギャップ」に驚き、少しでも現実の社会に触れようと、中小企業のイベントの広報活動に自ら参加した。企業で働く人との電話やメールでのやりとり、打ち合わせからたくさんの刺激を受け、積極的に動く意識、コミュニケーション能力などの課題も見つかったという。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 みなさんの周りにいる大人は、親や大学の先生、職員、アルバイト先の社員といったところでしょうか。少なからずあなたのことを知っている人たちです。みなさんがよく利用するLINEでは、スタンプで自分の気持ちを言葉にしなくても伝えられますよね。しかも、すべての状況を説明する必要がない相手とのやりとりです。でも、これから臨む就活は全く違う世界です。初めて会う人に、自分がどういう人間で、なぜその企業を志望するのか、気持ちや状況をわかりやすく言葉で伝えなければなりません。さらに、話す相手は、若手社員だけでなく、自分の親やもっと年上の人もいます。今からでも間に合います。1人でも多くの社会人に会って、自分のことを話す練習をしてください。

 まずはOB・OG訪問、インターンシップ参加をめざしましょう。これからインターンシップを実施する会社は朝日学情ナビトップページに載っています(1月実施の朝日新聞社記者部門のインターンシップ「学生ジャーナリズム研修」も募集中、13日締切=下記URL)。OB訪問で会った社員には、別の部門や世代の社員を紹介してもらえないか、頼んでみましょう。こうして芋づる式に何人もの社員に会うのがうまいやり方です。親の同僚や友人を紹介してもらう手もあります。使えるツテは何でも利用しましょう。企業のセミナーや説明会では、社員をつかまえて積極的に質問してみてください。社員とつながりをもつチャンスです。

 投書の学生は、「電話やメールで連絡をとるだけでも、間違いがないか失礼がないかといつもドキドキ」「企業の方との打ち合わせは授業の打ち合わせとは違うリアルな現実」と書きました。企業人とのこうしたやりとり、会話の一つひとつ、メール一件一件が勉強になり、成長につながるはずです。

 読者の投稿欄「声」には毎週土曜日「若い世代」コーナーがあり、大学生の声も多く掲載されます。10月には「『就活』は自分を省みる好機」と題する滋賀県の女子大学生の声が載りました。就活とは「社会人になるために与えられた『自分を見つめる大切な時間である』」と気づき、就活が楽しみになったといいます。そのきっかけとなったのが朝日新聞社主催の就活講座「朝日学生キャリア塾」への参加。エントリーシートの書き方、面接、新聞活用法などを学び、就活に対する意識や社会に対する探求心が格段にアップしたといいます。キャリア塾は現在、大阪本社での冬季講座、東京本社での直前講座の受講生を募集しています。詳しくは、このページの「朝日学生キャリア塾受講生募集中」のバナー(PC版)をご覧ください。みなさんの参加をお待ちしています。

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