
(写真はiStock)

■ベンチャー企業はポテンシャルより熱意
 この秋に内定を1社もらいましたが、志望度が高い情報系会社の選考も進んでいて、12月下旬に最終面接を受けることになりました。最終面接までにグループディスカッションが1回と面接が2回、そのほかカジュアル面談も組まれていました。2回目の面接は執行役員と1対1で、自分の性格や大学時代の活動について聞かれたり、その会社がやっているプロジェクトに興味があるということを伝えたりしました。毎回、自然体おしゃべりしていたら最終面接まで残った……という感触です。それでもきちんと毎回面接後はフィードバックを伝えてくださるのがありがたいし、みなさん仕事ができる方なんだなと感じています。
 この会社の人事担当者からは、熱意をとにかくゴリ推しして面接に挑むようアドバイスをいただいています。大学時代とくに専門分野を極めたわけでもないですし、ベンチャー系企業は学生のポテンシャルというより熱意を見ていると思っているので、アドバイスを受けてやる気をアピールしてきたいと思っています。
 この会社はあるスカウトサービスサイト経由で知りました。そこのサイトは「ここの企業を受けてみて」という押しつけはあまりないのでありがたいです。また、スカウトの「レア度」を示してくれるのもいいですね。スカウトサイトのなかでも、毎日「就活の状況を教えて下さい」というような電話をしてくるようなところもあります。電話されると断りづらいし、たいていスカウトサイトから強引にすすめてくるところは自分に合わない会社ばかりなので、困りますね。
■「女性らしい感性で」に違和感
 内定をいただいていた会社ですが、入社前の面談で先方の社員さんに「女性らしい感性をいかして仕事をしてほしい」と言われた発言が気になっています。自分は自分が女性らしいとも思っていませんし、自分という人間以前に女性・男性でくくることがいいことだとも思いません。正直、まだこういう感覚の会社が残っているのかと愕然としましたし、こういう社員がいる会社に進んでいいのか……と悩みが深くなりました。この会社に限らず、ワークライフバランスを強くアピールする会社ほど、いまだに「女性ならではの観点で~」とか「女性らしい感性を~」とか言いがちな気がします。私はそういう会社ではニコニコ笑って過ごせないな、と思います。
■単身赴任のリスクある大企業も不安が
 大手メーカーの選考も進んでいます。選考が進んでいる学生がオンラインで集まるリクルーターイベントがあり、そこに男性の先輩社員2人が出てきたんですが、どうやってキャリア形成するのですかという質問の回答が「単身赴任」で、ちょっとその選択肢は考えたくないなという気持ちが出ています。リクルーターの方は仕事に熱意があっていい方なんですが、一生働き続けるためには何かをあきらめなければいけないんだろうか、と思えました。転勤リスクがあったり、職場や上司によって大きく雰囲気が違うリスクがあったりする大企業より、ベンチャー企業のほうが私には向いていると思っています。


2025/10/31 更新
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