
(写真・iStock)

■社員と話して波長があうかどうかは大事
8月上旬にベンチャーのメーカーのインターンに参加してきました。選考は2回あって、参加者は20人くらいでしたね。同時期に大手企業のインターンもあり、そちらの選考も通過していたのですが、自分の就活の軸と照らし合わせた結果辞退しました。どこのインターンの選考でも、結局は就活を早く始めて対策をしている学生が通過していると思います。インターンにたくさん通過して、どこに行くのか日程調整に悩んでいる学生も多いです。
自分はいま、あまりインターンシップに行きたいというモチベーションがないんです。大手企業の長期インターンなら実際に業務体験ができそうですが、ほとんどの企業では新規事業やサービスの立案という模擬的な体験しかできないので、あまり魅力的ではないです。ただ、選考の優遇につながったり、社員と実際に話すことができたりするメリットはあります。社員の方とお話をして自分と波長があうかどうかは会社選びのうえで大事な要素だと思っています。自分の話していることの意図を一発でくみ取ってくれる会社もあれば、そうではない会社もありました。今回行ったメーカーさんは波長はとてもあったのですが、変化に対しての積極性が少なく、自分の求めている環境とは少し違うかなと感じました。
■地方国公立大はもう少し就活支援を
自分が本命に考えているベンチャー企業は面接やインターンシップが8月下旬にありますが、別のベンチャー企業からも就活サイトを通じてインターンシップ参加のお誘いをいただきました。そこの経営陣の方とお話をしたのですが、会社の今後の経営方針や採用の方針をうかがい、「めちゃくちゃ忙しいよ」という話も正直にしていただきました。正直面白そうな会社だな、と感じています。
自分は就活初期に選抜コミュニティーに入れたのでうまく就活をすすめられていますが、まわりの同級生はこの時期は実験もあるのでなかなか就活できていないと感じます。特に地方の理系学生は就活の情報をキャッチアップできる環境にいないし、忙しすぎて就活に参加しづらい。地方の国公立大は大学側も学生側も就職活動への意識が薄く、最終的には地元に残ればいいという雰囲気をすごく感じます。人気はそこまでないけれど人がほしいという地元企業が研究室にやってきて、学生がそこに吸い込まれていってしまうんですよ。もちろんそういう企業に行きたい学生にとってはいいルートなのですが、ほかの企業もちゃんと見て、キャリアビジョンをいろいろ考えたうえで自分の進路を決めるのが本当の理想じゃないですか。偏差値的には地方国公立もMARCHもあまり変わらないのに、就活実績が大きく違うのはもったいないと感じています。
地方に住んでいると、そもそも東京で働くことに対しても心理的障壁があります。家賃が高いですし、どういう土地が住みやすいのかという土地勘も東京在住の人にくらべてない。いざ東京で就職しても、生活費を稼ぐために残業ばかりすることになってしまうのでは……という不安は少しあります。

2025/12/03 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。


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